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春になって

.06 2012 一滴の栄養の部屋 comment(0) trackback(-)
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冷たい空気が去り、暖かい風と光の日が毎日やってくるようになったこの頃。


この前、ポストに一枚ハガキが入っていた。

このハガキを受け取って、しばらく嬉しくてポストの前に立っていた。
何度か展示で一緒になった作家さんの、個展のお知らせだった。


いろんな意味で、この人に学ぶことが多い。

朗らかで親切で、とても感じの良い人柄。
人柄だけでも学べるような相手だが、センスも良い。
どことなく日本人離れした感性が、作品全てから感じられる。
表現方法がとても豊富で、見ているだけで仕合せになる。

本当に豊かな人だ。 


きっと、個展も素敵な空間を作り出すだろう。
そして訪れた人たちが優しい気持ちになれると思う。

この人の作るものは、そうした気持ちになれる要素がある。
土に落ちる、ふっくらした種のように。



お招き頂いたので、是非出かけてみようと思った。

期間中、穏やかに晴れた日が続きますように。








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私のほうは、特別何があるわけでもない。


先月末には、ネットのトラブルでGmailのアカウントを消すことになり、
おかげで少しばかりの繋がりを保っていられた人たちのアドレスが
操作をよく分かっていない私のミスで、一緒に消されてしまった。

やれやれ、どうしたもんか・・と思っていたところに、
次は仕事都合上、収入が激減した。
もとから大した稼ぎはないでこれまでやってきているが、
幾らなんでも大丈夫だろうか?と少々頭の痛い、春の出だしを迎えている。


しかし、こういう時になると、どういうわけか作りたくなるもので。

急を要するような事柄だと、制作云々、手に付かなくなるけれど、
心のどこかで「大丈夫」とささやいている声を聞ける時は、制作する。
傍から見たら、何となく危なっかしい気もするかもしれないが、
有難いことに私の場合、傍から見守るほど距離の近しい人はいないので、その心配はない。


作ったものがどうなるか、何を引き寄せるのか、
そんなことに期待をすることもない私の制作の日々だが、とりあえず作るしか出来ない。

それを望むのは、他でもない私自身だ。

これしか出来ないし、これだけが杖だ。



少々頭の痛い春の出だし、と書いたけれど。
外は輝かんばかりの生命力漲る季節であるに変わりない。

私の時間の一部に苦味が落ちたというだけ。春の来訪に似合わないちっぽけなことだ。


こうした時だからこそ。
楽しくなるような、よいものを作っていこう。






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メリークリスマス

.25 2011 一滴の栄養の部屋 comment(0) trackback(-)
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クリスマス。


私の住んでいる場所の空は青く輝き、少し冷たさのある風が吹く。
生まれてこの方、クリスマスに雪が降っているのをみたことがない。
いつも大体晴天だった気がする。
だからちょっと曇っても、もしかして雪が降るかな・・と期待したくなるだけで、
まず雪が降るなんてことはありえないと知っている。

実際に雪がたくさん降る地域の人からしたら、
クリスマスだけに雪が降るなんてこともないだろうし、
その前後もしばらく銀世界であって、特に嬉しいことでもないのではないかと思う。

クリスマスに雪景色になるのを憧れるのは、
白い12月25日を決して見たことがない人の切ない羨望でしかないのだ。




この日をあまり積極的にお祝いしなくなったのは数年前からだ。
私はカトリックなので、それなりにお祝いのことも頭にある。

でもこの数年の過ごし方は、ご馳走を作ったりはするけれど、
それはささやかなご馳走で普段よりやや特別な気持ちで作った、という感じだし、
飾りつけもクリスマス近くなるまでゆっくりで、数もほんのちょっとになった。
聖歌を流し続ける週間があるにはあっても、それだって何となくだ。

お祈りの仕方もさして変わらない。
毎日祈っていることと一緒に、神様におめでとうと感謝を伝え続ける。



誰かに贈り物を用意することは特になくなった。
受け取るのも控えたいと思うようになり、知らせ忘れた人から受け取ると、
少し申し訳ない気持ちが心の片隅にころんと現れる。

クリスマスだからといってカードをせっせと送りつけることもない。
何を書いていいかわからなくなり、
思ってもないことを書くのはやめよう・・と避けるようになった。
偶然この時期に送ることになる手紙は、ひっそりと、相手に気遣わせないよう、
クリスマスをほのめかした文章を入れるのみ。

それと酒もやめたので、12月前半、何本も酒を買い込むようなこともなくなった。
何かにつけて常飲していたのもあるが、いざやめてしまえば、
実に不道徳な理由付けをしていた気さえしてくるから不思議だ。



思い出すクリスマスは、妙なことだが好きでもなかった子供時代のばかりだ。
毎年、12月自体が装飾されたといっても過言じゃない。
壁中に送られてきたカードが貼られ、親はせっせと手製のカードを作り続けた。

当時はレコードだったと思うが、カセットだったかな。
12月に入ってちょっとすると、家はクリスマスの曲が四六時中流れていた気がする。
聖歌や王道的なクリスマスソング。私はキャロル・オブ・ザ・ベルスが好きだった。

日めくりカレンダーの一枚版のようなクリスマス専用のにぎやかな紙がかかり、
どこからともなく、プラスチックのもみの木が出てきて、
学校から戻った時に、飾り付けがまだだと、きれいな光る球などを触れるのが嬉しかった。

教会では、クリスマスに近づくたび、ミサの中でマリア様のドラマチックな旅の話が進み、
ミサの後に大人たちが持ち寄る色とりどりなお菓子や何かが、
やたらと毎週クリスマスを意識させた。

クリスマスイブはご馳走だったと思うが、もう思い出せない。
「クリスマスのご馳走」は覚えている、忘れようがない。これは嫌いだったから。
理由は分からないが、焼いたハムの厚切りに、焼いたパイナップルやリンゴが乗っていた。
その上、ジャムに醤油が混ざったものがかかっている。
なぜ別々に食べれば美味しいものを混ぜるのがご馳走なのか・・・
親の味覚が異常なのだと毎年苦々しい顔をして皿を見つめていたのだ。
お世辞にも美味いといえない。 嫌で苦痛だったから覚えている。

今も嫌だ、もしこんなのが食事に出てきたら、きっと夢でうなされるだろう。


こんなクリスマスの印象が、未だ最初に思い起こされている。



・・・印象に残るというなら、珍体験な12月25日もあったのに。

家のなかった時に過ごしたクリスマスは、やけに物悲しく、そしてやけに神聖に感じた。
ご馳走どころか個包装のパン一つだったし、それだって一日分の食事だった。
風呂に入りたいなぁ、と冷え込む車内で震えて思った。
寂しい通りに車を止めないと警察が取り締まりにくるから、車は吹き荒ぶ寒風に冷えていく。
でも夜空は紺碧に澄み切り、小さく瞬く星が生きているように見えた。
ガソリン代を使えないために暖房を切った冷たい車内から見上げる空に、
ベツレヘムの空を見ながら歩いた羊飼いのことを思い出した。
普通に祝えたり、家の明かりがある中で過ごすことを、殊の外貴重だと痛感した夜だった。

この時以来、というのかな。
習慣化しただけのただお祝いをするということから、一歩引いた気がする。




でも。


人はおかしなものだ。 いや、私がおかしなものなのか。

数年前の家なしクリスマスよりも、
ロウソクのオレンジ色が行き渡るずっと前に体験したクリスマスのほうを先に思い出すのだから。

あれがいい、とかそういう気持ちはない。
楽しかったから、とか、そんなでもない。
好きだったか、といえば、部分部分で好きなことがあったというだけだ。


でも、記憶はずっと昔のほうを優先する。

記憶に新しい、身に染みて体験した貴重な意味あるクリスマスよりも、
与えられたクリスマスを素直に過ごした、ずっとずっと前の記憶を。
こういうのは意識ではなくて、感覚のもたらすものなのか・・・



・・・だんだん、どこで終わらせていいか分からなくなってきた。
この辺でやめておこう。



たくさんの命に祝福がありますように祈らせて下さい。
どうぞ良いクリスマスを。


Merry Christmas dear readers・・・










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クリスマスの贈り物展

.07 2011 一滴の栄養の部屋 comment(2) trackback(-)
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昨日から『クリスマスの贈り物展』が、藤沢市の長後で行われている。

DMを載せようと思いながら過ごしていたら、もう始まってしまったので、
とりあえず昨日一日参加してきた写真を載せることにした。



手前左側を占めているのが「サクマユウコ」さんの作品群。
毎回会うたびに(展示が一緒になるたび)何かしら新しいアイテムが増えている。
今回も小さなフェルトの小銭入れやトートバッグがあり、
小さな革の魚をブローチにしたものもあった。創作意欲が旺盛な人だ。


写真が上手く撮れなかったのが残念なのだが、
奥の右側はリースを作る「ひなた」さんの作品が並ぶ。
ご本人曰く『半生』の草木や実が、自然さを損なわずに合わせられてとてもきれいだ。

もっと壁一面を写真に撮りたかったのだけど、
常にそこには人だかりがあって、人まで写ってしまう・・・
だから工夫したのだけど、やっぱり誰かしらの顔が入るため、
結局勿体なくも一部のみの写真になってしまった。





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ここは「いいちづこ」さんの作品が並ぶ。
色をつけた粘土を一つ一つ、動物や人に組み合わせた小さな可愛い世界がある。

今回の展示には持ってこなかったと話していたのだけど、
この方の描く絵は、強い印象を持つ独特な可愛らしさがある。
東欧の絵本などに見られるような、幻想的で大人のメルヘンのように感じた。

ベテランの作家さんで、屈託なくて敷居がなく、オープンな人柄。
私のような名もない創作家にも、普通に話しかけてくれる。
制作の話しや、それまで開いてきた個展の話をたくさん聞かせて下さった。
興味深い話が多くて、とても勉強になったのが嬉しかった。







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編み物をする人というのは一体どこまで器用なんだろう?と
展示に参加するようになってから、よく思うようになった。

手前にある毛糸の帽子を編んでいる人は、右下の子供服も作っている。
「KidneyBean」さんは、異国っぽい雰囲気を持っていて、よく笑う明るい人。
写真には撮っていないのだが、私の持ち場の横にも子供服がかけてある。
編み物が出来て洋裁が出来て、そこにセンスが加わるというのは贅沢なことだ。
と、こういう作品群を見ると、心から羨ましく思う。



奥左側は「non」さんのぽち袋や缶バッチが並ぶ。
海を挟んで隣の県だが、雨足の悪い中をはるばる遠くから参加されていた。
かわいい忍者の絵がパステルカラーで描かれた、ぽち袋やポストカードなどは
誰にでも可愛がられていた。特に子供たちは必ず手にしていた気がする。

奥右側のボタンがついたアクセサリー群を作ったのは「miminko」さん。
どのくらいの種類を持っているのかと、変な勘繰りをしてしまうほどのボタン。
たくさんのボタンが幾つも並び、たくさんのきらきらが幾つもの形になる。
女の人は皆、目が向く。
この方も遠くから来ているのだが、もう遠征に慣れた様子で非常にてきぱきと
作品を運んだり並べたりしていた。

miminkoさんは、最後の写真の右側にある毛糸作品も作っている。
去年は毛糸の手袋の話をさせてもらったのを思い出す。




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TONTENKAN」さんはイラストレーター。
でも、小物の数が半端じゃない品揃え。イラストレーター兼雑貨屋さんのようだ。
いつでも自分のグッズだけで店が開けそうな豊富さ。
いろんなところで展示をしていて、かわいい子供の絵がそこかしこに暖かさを飾る。
カレンダーやポストカード、たくさんの作品にたくさんの子供の笑顔が詰まっている。

子供たちの笑顔は机の上ではおさまらず、
壁にはポストカードを何種類も入れたシートが貼られて、
額に入ったイラストがずらりと並んでいる。




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壁や窓を飾っているのは「Move」さんの絵。
子供と風景を対象にした優しい絵が飾られている。全体に海の匂いがする絵。
たくさんあるポストカードや大きな絵が、すっかり彼の世界を壁一面に広げていた。
余談だが、窓の飾りは即興で作ったものだと思う。
壁の上面があいていると寂しい、と話していたのを聞いていたが、
それから1~2時間もしたら、あっという間に飾り付けられていた。
思ったらすぐ動く、そういう行動力がある人って素晴らしいと思う・・・







クリスマス展は日曜日まで。
あと4日間ある。

私は今回、自分の作品を出したものの、写真をここに載せようと思えなかった。
それくらい、私の展示内容は微妙な状態だと考えてもらえれば良い・・・
まあ仕方ない。 来年、頑張ろう。



私はともかく、こうして紹介した他の作家さんの作品は見て楽しいものばかり。

どうぞお近くに行かれる方は、目の保養に是非お寄り下さい。
それぞれ、想いを込めて一生懸命大切に仕上げた作品がぎゅっと詰まっています。



藤沢市長後669 AGビル2F ギャラリー669




大きな地図で見る



※ HPを持っている作家さんは、リンクを貼りました。
  遠方の方や興味のある方はどうぞご覧下さい。 












Favori 展示最終日の日曜

.20 2011 一滴の栄養の部屋 comment(2) trackback(-)
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今日、搬出がある日なので、再び善行のFavoriへ行ってきた。

私は午後3時過ぎにギャラリーに着いて、
ほんの2時間足らずしかいなかった。

でもその2時間に満たない時間、行って良かった、と思った。




ガラス作家さん家族が、はるばる東京から来ていて、
ちょっと緊張してしまったけれど、少し話をすることが出来た。

私はあがると、話している内容が支離滅裂になりがちなので、
ちゃんと会話になっていたかどうか心配が残っている。
汗も相当かいていたし、きっと汗臭くて困ったんじゃないか、とも。

私は人に近づかない生活が常だから、
こうしてたまに他の人と会う時は、必ずといっていいほど
家に戻ってから「今日は大丈夫だっただろうか」と一人反省会をしている。



ガラス作家さんは、目の大きなきれいな人。話し方も穏やかで丁寧だった。
「ああ、この人が作るからあんなに光の雫みたいなガラスになるんだな」と思った。
ガラスを溶かす高温のバーナーのことや、制作の話しや、
出展している場所のことなど、たくさんのことを話してくれた。

ご主人は広報担当と仰っていただけに、とても若々しく気さく。
西のほうのイントネーションが柔らかく響いて、人懐こい感じの笑い方をする人だ。
きっとこうした人当たりの良さがあるから、いろんな人脈を作れるのだと思う。

屈託なく話しやすいガラス作家さん夫婦と会えて話せる機会を得て、
お別れする時間には、「東京遠いから滅多に会えないなぁ」と名残惜しく思った。



レースを編む、Merrysmouseさんにも会えた。
どうも彼女は、昨日の大雨の最中に在廊したらしい。お疲れ様でした。

この人は謙遜しっぱなしで、ご自身の作品の話になると、
大したことをしていないと言い続ける。 非常に、腰が低い。
緻密な編み物をちゃくちゃくとこなして編み上げる、透かし模様の大輪の花を作るのに。
肩から下げていた編んだバッグは、実に見事だった。
ショルダーベルトは実用的な工夫が装飾されて、使い勝手の良さそうなバッグだったから。
褒めると、照れくさそうに再び否定していた。

次にお会いする時は、是非もっと自信をつけて、と願っている。



サクマユウコさんは次の展示でも一緒なので、次回の展示の話し。

この人の作るものたちは、手間がかかるものが多いのだ。
今回の展示でもそうだけど、どれ一つとっても彼女の作品とすぐ分かる。
その世界観のおおらかさに胸打たれる人は多いのだろう、
何度作っても彼女のブローチや絵の入ったトートバッグは、しょっちゅう旅立つ。

きっと次回の展示のためにも、彼女はまたたくさん作らねばならない。
おおらかでのびのびとした作品を、また近いうちに見れるのは楽しみだ。




私はほんのちょっとの時間、ここに来れたことを本当に良かったと感じた。

閉める時間が近づいて、私は床革のバッグに小物たちを入れて、
絵を束ねて、挨拶をして家路に着いた。


夕焼けの赤い雲と、大きな富士の影を背に、ギャラリーから遠ざかる。

ここで出会った人たちは、きっとまたどこか出会えると思うが、
もし会えなかったとしたら・・と、車の中で考えた。

もし会えなかったら、風の便りでもいいから、
いつでも活躍して元気でいてくれるのが分かればいいなと思う。
それぞれが選んだ分野での、個性が具現する作品たちを、
離れたところから見ることが出来る時を心待ちにしようって。




ああ、作っていて良かった。 

こんなふうに一心に作る人たちの輪を垣間見て、愉しむ時間を頂戴できるとは。
どうぞ皆さん、お元気で。
どうぞ今後も素晴らしく美しいものを表現なさっていって下さいますように。
またどこかで、いつか会う日が来ますように!


お会いできたことを心から感謝して。








11月・Favori展示 

.18 2011 一滴の栄養の部屋 comment(0) trackback(-)
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今日は展示の初日だった。


昨日、搬入でここに来ているのだが、私は飾りつけなど上手じゃなくて
どうして良いか分からず、だらだらと、ただ並べる行商のようになっていた。
しかも昨日は2時間くらいしかおらず、このうちの半分は喋っていた気がする・・・


今日ギャラリーに入ってみると、昨日になかった小道具が増えて、
置いてあるものの見せ方もずっと良くしてもらっていたので嬉しかった。

主催の人が、目を引くよう・雰囲気が出るようにいろいろと工夫してくれたのだ。



小さなものばかりで、総数60数点。

作品は本当にささやかなのだが、それでも居場所をあてがってもらい、
丁重に扱われているのが伝わってきて、とても有難いと思う。

この小さなものたちが、幾つ旅立つのだろう・・としばらく眺めていた。




11時。 今回のギャラリーは、ゆっくりと人がやってきた。
数人のお客さんがやってきて、その人たちがギャラリーを出る時にまた誰か入る。
そんな感じだった。

6月の時はさながらバザーのような熱気があったが、
11月の今回はイメージ通り、展示場という空気が流れていた。

人で混むということはなく、だけどちらほらということもなく。


6月の時にも会いに来てくれた銅板作家さんは今回も再びいらしてくれて、
展示された様々な作品を見ながら、いろんな話が出来た。
取り留めのない話が続く中で、今度二人で一緒に展示がしたいね、と話した。
銅板作家さんの絵が並ぶ壁に、私も並べさせてもらえるのかぁと思うと、
何だかすごく貴重なことを体験できるような気がして、嬉しくなった。

鉛筆で描いた私の3枚の絵は、そんな私を見下ろしながら何を感じただろう。



壁にかけてある絵は何枚もある。
私も参加させて頂いたが、画家兼創作作家の『サクマユウコ』さんの絵や、
ペンで一筆書きを描くイラストレーターの『nog.』さんの壁2面に貼った絵の数々。


サクマユウコさんの作り出す作品群は、いつ見ても感心してしまう。
この人の絵は格段と印象深い。 
彼女の絵が何枚も並ぶと、そこに立つだけで彼女の思い描いた森の中に佇める。
豊かで、感性が溢れる、多彩な命を抱える森のそれが感じられるような絵。


nog.さんの絵は、何のためらいもなく一気に引かれた自由自在な線で描かれている。
よくよく見ても、どの絵にもつまづきが見当たらないのだ。すーっと線が流れている。
どの絵も、紙に直に、ペンで一気に描く・・・とnog.さんに昨日話しを伺っているが、
私のような躊躇しだらけの描き方からは想像できない気持ちよさのある、木の絵が並ぶ。



絵をゆっくり鑑賞して、展示作品もじっくり見て、
お客さんは時間をかけて見ることが出来たんじゃないかな、と思った。




私も時折、人がすっと引く時には、他の作家さんの作品をじっくり見ていた。



レースを編む『Merrys mouse』さんの華やかな机の上は、
いつ目が留まっても、そこだけ春のようで、
透ける花の如く編まれた繊細なレースの花畑が、どんな女性の興味も引く。
大人の女性も、小さな女の子も、かわいらしい花畑に立ち止まるのだ。


『Blueberry Accessory』さんは、ビーズがちりばめられたような作品が見事で、
少量ずつのビーズを使った作品も、センスのある人が使うと、こうも違うかと。
大量にビーズをちりばめたブレスレットなど、モザイクのステンドグラスのようだ。
どこかエキゾチックな感じがあり、どの作品もどことなく異国の雰囲気。


『Bulles en ciel』さんのガラス細工は、まるで色とりどりの光の珠。
それぞれに合わせたネックレスチェーンが、一つ一つをなお一層魅力的に見せている。
窓の光の入る机の上に飾られた光の粒が、しとやかに艶やかに存在感を持っていた。
どこに出しても人気がある理由が分かるガラスの持つ光彩が印象的だった。


『Bisoa』さんの布のバッグやストールは、ほっこりした生地と色で作られていた。
どのバッグもすっきりした使いやすい形で、必ず異なる刺繍が施されている。
スパンコールのゾウや、スティッチ、葉や花、どれもこれもバッグに個性を伴わせて、
きちんと合わせられた内袋まで行き届いた作りなど、丁寧な手仕事に学ぶことが多い。


『トオル』さんは毛糸の編み物作家さん。
帽子や、体を包みこむストールのような作品は、毛糸の編み方で殊更暖かそうに見える。
柔らかくて、ふんわりした毛糸の編み模様を見ていると、何とも懐かしい温もりを思い出す。
何人ものお客さんが鏡の前で、暖かく優しい毛糸の作品を身につけて楽しそうだった。




こうして見ていると、いつも感じてしまうのだが、
私はもっと頑張らないといけない気がしてくる。

どの作家さんもとても良い作品を、本当に惜しみなく出している。


私はどうなんだろうな、とちょっと振り返ってしまうのだ。
いつでも一生懸命だし、いつでも真剣なのは何も変わらないけれど、
もっと頑張ったほうがいい気がしてならない。





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そんな胸中、こうしてふと、心を和ませてもらえるものを見つけた。

これは6月の展示の時に出したペンケース。
買ってくれたのは主催の人。
 
ちょっと風変わりな気さくな人で。
何が風変わりかというと、私のものもこよなく気に入ってくれる人なのだ。
野性味の強い・・というか、アクの強い私の作風を誰よりも愛でてくれている。

あれ以来、ずっと使い続けてくれているという話で、
シュリンクのペンケースはすっかり彼女のお供になっていた。

ちょっとはねっ返りの強いカブセだったのに、大人しく落ち着いている様子に
自分の手を離れた作品の一人立ちを見た気がした。




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写真はぶれてしまったけど、このフェティッシュ・ポーチもそう。
これはサクマユウコさんに使ってもらいながら、すでに1年。
鹿の革は風合いも良く、くったりしたフリンジが1年経過を物語る。

こういう時、何だか、会えて嬉しいというような、ちょっと不思議な感覚になるのだ。



色を変え、質を変え、雰囲気を帯びて、
私の作った、そのときの精一杯が、誰かのもとで時を刻み過ごしている。

今回ここで旅立つものたちも、そうして皆それぞれの時間を過ごすのだ。


いつでも頑張っていきたい、と心が温かくなった、展示会初日。









10月後半の夜

.29 2011 一滴の栄養の部屋 comment(0) trackback(-)



この前の記事に、ガラスでアクセサリーを作っていらっしゃる人からコメントを頂戴した。
この方もFavoriに出品されるようで、私に挨拶をしてくれたのだ。

それだけでも有難いのに、数日後、その方のメールマガジンなどで
私のブログを紹介して下さるというお話しが・・・

なんて積極的で行動力のある方だろう。 私とは逆である。
私は常に隠遁生活のようにひっそりと地味に生きているので、
こんなお誘いはびっくりするやら気恥ずかしいやら。

それで有難くお願いしたのだが、私にも何かお役に立てることはないかと思い、
ここの場で私もその方をご紹介することに。


bulles en ciel さんのブログ。 bulles en ciel さんのWebショップ


モダンで素敵なガラス細工がたくさん見られます。
私の拙い説明などは省いて、どうぞご覧になって下さい。

この方のブログを拝見した後、う~んと唸ってしまった。
東京の有名な地域で展示をしていたり、きれいなお店に置いてもらっていたり。
素晴らしく活動的。 ええ、それはもう、本当に素晴らしいです。


私のような者をご紹介して頂いて良かったのだろうか、と恐縮してしまうほど・・・






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さて。 時は秋。もう10月も終わる。

先月まではうっかり聞こえてきたセミの声も、すっかりなくなり、
里山の景色は茶色と黄色に染まりつつある。

海はどんどん澄んできて、空も青さが宇宙に抜けるように深くなる。


日中の光は熱を持つけれど、日陰に入れば空気はとても涼しい。
日も短くなり、最近は夕方4時を過ぎると山影に遮られて、あっという間に暗くなる。
夕方の5時になると、近所の寺の鐘が聞こえるけれど、
その頃はもうとっぷりと日が落ちている。

ヒヨドリが甲高い声で喋りあう柿の木にもたわわに実が生り、
気がつけば池のカメはあまり見かけなくなってきた。


私の住んでいる地域は、茜色の光が差す夕暮れでもそこまで寒くはならないが、
少し奥まった山間のほうでは冷え込みは日に日に増しているのだろう。



この季節は一番過ごしやすい。


夜が長くなると、いろんなことを考える。

どうでも良いこと、余計なこと、つまらないこと。
大事なこと、気掛かりなこと、計画的なこと。

でも決まって戻ってくるところがある。 私の中の空想の世界。
静かに進み続ける時計の針が、そのまま止まってしまいそうな気がする浸り具合だ。


空想の世界の中で見つけたものを、
時間が流れるこの世界で手に取れる形に作りたい。

朝が来たら、作る。 最近はそれを繰り返している。








Favori展示~2

.24 2011 一滴の栄養の部屋 comment(2) trackback(-)
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何日も前に到着していたフライヤー。

写真に撮っても色が全然違って見えるような天気が続き、ようやく今日載せることに。
今日は若干日の光が差している。


なんて書いたら良いかな。
展示名のまま、である。
こものがあり、カバンがあり、アクセサリーがあり。簡潔だ。分かりやすい展示名だ。
来て見て頂けるときっと納得するだろう。

私が出すものも、特にここに写真を載せるようなこともない。
上記のどれかしらが少しずつ出るのだ。



以前は写真を撮ったが、今回は撮るほどないのが残念なところ。

だが、他の作家さんがとても素敵なものを提供してくれるのは間違いないので、
展示はとても目に楽しいものになるだろうと思う。







Gallary FAVORI


大きな地図で見る



天気が良く、暖かい日になりますように。








faraway.jpg


しかしこのPCの使いづらいことよ。
なぜキーを押してから一秒以上の時間が経たないと表示されないのか・・

連続して打つと動作が本当に遅すぎてうっとうしいったらない。
今年一杯このPCで持たせようとは思っているけど、
いやはやこの使いづらさには億劫になる。







蒼穹の季節

.11 2011 一滴の栄養の部屋 comment(0) trackback(-)
sun-and-sky.jpg




まだまだ日中の暑さには参るけれど、空の高さや吹いてくる風が変化している最近。


秋は静かに近づいてきているんだ、と感じる。
どこまでも高く見える空は、秋特有だ。
子供の頃、秋の空は他の季節よりもずっと、
宇宙に近づけるような、そんな気がしていた。

実際は~とか、そんなことは置いといて。
ただなぜか、秋は空が突き抜けるように感じるのだ。




革のものは今年、少し雰囲気が変わった気がする。
上手く言えないけれど「違和感がない」ものを作るようになったような。
これは自分が感じていることで、目に見えて何かが異なるということではない。


春頃に会った職人さんが言ってくれた言葉や、
会話をしていた時間にいろいろと胸に残ったことが、それ以来、
自分のこの先の方向を具現していくきっかけになっている。

職人さん以外にも、紡がれた縁に導かれた人たちとの話が一つ一つ心強い。
出会った作家さんや、いろいろとサポートしてくれる人や、
広報に積極的に動いてくれる人、私の作ったものを使い続けて連絡をくれる人、
老舗の業者さんとの繋がり、様々な人々との付き合いの中から受け取る貴重な一滴。

心のこもった温もりある言葉を受け取った時、
その一滴は私の心の中で育つ木を潤してくれている。



この先も、
何を作るにしても、
心を籠めて。








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追記☆ 兵庫県西宮のカフェ「OVCE」にて、今月も展示中。


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OVCE にて

.09 2011 一滴の栄養の部屋 comment(2) trackback(-)
・・・店長さんが送ってくださった写真を載せました(7/19)・・・



兵庫県西宮にある、『cafe OVCE』。

そのカフェで、私の作ったものを幾つか置いて下さる話がありました。
先月のことです。


何度かのやり取りの後、わずかばかりの作品を送り出しました。
そして、7月1日からの展示となりました。
とりあえず一ヶ月、飾って頂く形です。




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挨拶に行こうにも、ちょっと簡単に行けない距離。
機会を作って、是非挨拶とお話と・・と考えています。


私はそのカフェのHPを見て、どんな場所かを想像しています。

時間が止まりそうなくらいゆっくり過ぎていく、
どこか、アルバムを開いているようなノスタルジックな印象です。

骨董屋さんとも違いますし、適度なオールドインテリアのふうとも違います。

もっとこう・・・ なんと言いましょう、古い本屋さんのようです。
「はてしない物語」に出てきた、町の一角にある本屋さん・・・


今は上手な表現が見つかりませんが、
私が実際に足を運んで、カフェの椅子に座った時、
きっとぴったりくる言葉を知るのでしょう。

HPの写真で拝見するに、いつの日かドアをくぐる時が楽しみになる店です。



お近くにお住まいの方、
もしお時間のある時は、どうぞお立ち寄り下さい。

小さな革のものが少し、ちょこんと置いてあると思います。

古いものが時を刻む空間で、私の革の皆もおっとりと寛いでいるはずです。
手にとって見てやって下さい。

豆ノート・魔法の種・懐中時計。
魚と、筒と、それに、このカフェのマスコットの羊。


cafeovce1d.jpg




かわいい羊は、お顔がコーヒーカップです。
これは店長さんのデザインで、センスの良い店長さんが描いた羊を
私が革で作ったものが置いてあります。

手のひらに乗る、ほんの小さな親指羊。

もう3頭が旅立ったようですが、まだいると思うので
コーヒーを頂きながら、是非ご覧下さい。



cafe OVCE・・・


大きな地図で見る


良い出会いを願って。







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FAVORI かばん展 

.10 2011 一滴の栄養の部屋 comment(2) trackback(-)

今日はかばん展の初日だった。

私は今日一日だけ、展示に参加することが出来たので、
ギャラリーの始まる11時に現地に到着した。

3日間の展示なので、金曜日の今日はゆったりしていると思ったのだが。


11時にオープン予定だったのが、人が集まり始めてそれより少し早く開いた。
私は挨拶を交わしてすぐ、お客さんに紹介をしてもらったり、革の説明をしたり。
それもほんの10分くらいで出来なくなった。

あれよあれよという間に、すごい人数になって、ギャラリーは満員状態になっていたのだ。

とても説明どころではない、押し合いへし合いの人の多さにびっくり・・・
一気にすごい人数になった様子を見て、私は動けなくなってしまった。
あっという間に会計にはお客さんが列をなし、
ギャラリーは開いたばかりだというのに、お客さんは皆手に作品を持っている。
圧倒されて、私は奥に引っ込んで邪魔にならないようにするのが精一杯だった。

友達の作家さんも会いに来てくれて、挨拶もそこそこに「もうちょっとしたら!」と
声をかけるくらいしか出来なかった。 
友達の作家さんのところまでの数メートル、移動できなかったのだ。

しばらくして買い終わったお客さんが引いていって、徐々にギャラリーは空いていった。
人の熱気で一時利かなくなった冷房も利き始めて、
聞こえなくなっていた音楽も耳に入ってくるようになった。


会いに来てくれた作家さんに挨拶をして、再会を喜んだ。
沢山の話を抱えて、時間が進むのを惜しむように会話を続けた。
以前、私に鹿の肉を分けて下さった銅版作家さんだ。
この人のひろ~い優しさに何度もホッとさせてもらったのだ。

半年ぶりに会った嬉しい時間は矢のように早く過ぎていく・・・


招いてくれた主催の人と、橋渡しをしてくれた意欲旺盛な作家さん、
そして会いに来てくれた作家さんとの時間は瞬く間に流れていった気がする。

橋渡しをして下さった作家さん、この方、とてもオールマイティなずば抜けた芸術家。
私のリンクにもいてくれるのだが、『伝心小鳩』の名通り、元気いっぱいに飛び回る。
この方が誘ってくれて、励ましてくれて、どんどん背中を押してくれて、
引っ込み思案な私は今回参加できたようなものだ。 お世話掛けました~

主催の方も、顔を合わせて話をするも、あっという間に友達のような和みよう。
話しやすいというか、屈託ないというか、
ギャラリーを持つ人はこういう人が向いているんだなぁ・・・と感じる『輪』のある方。


作品のこと、作る時間のこと、普段の生活のこと、創作の目的への意識、
これまでのこと、異なる分野で経験するその人その人の宝の積み重ね。
耳に入る言葉が、口からこぼれだす言葉が、
一つ一つ重くて、一つ一つ新しくて、どれもこれもが愛されている。
自分の生きている時間を注ぎ込みながら、作り出すものと一緒に歩く日々。
作ったものを通して出会う、人との繋がり。

漲る力を両手で受け止めても、まだ溢れ出す様な絶え間ないエネルギー。
胸が熱くなる感動に、へとへとになるまで没頭した時間だった。


6時間という在廊時間は、あっという間に流れ去った。

帰り道の車の中で、はたと気付いた写真を撮っていないこと・・・
「ああ、写真撮るの忘れていた・・・」と思い出したけれど、
写真よりも遥かに色濃く残る、焼き付いた記憶の鮮明さに満足している。

とても素敵な一日を過ごすことが出来た。
魔法がかったような、白昼夢を見ていたような、何とも夢心地な日。


展示は明日・明後日とある。
私の作品達も、いろんな人とであって、それぞれがいろんな人と過ごすのだろう。

どうか、渡った先でお役に立てますように。
良い輪が広がっていきますように。


今日足を向けて下さった皆さん、いらして下さってありがとう。
見て下さって、手にとって楽しんで下さって、本当にありがとう。
話に耳を傾けてくださって、たくさん質問を下さって、本当に有難うございました。
とっても素敵な時間を頂きました。
胸が一杯になるくらいに嬉しかったです。
心から感謝します。


どうぞまたどこかでお会いできますように!
どうぞ、またお目にかかることがありますように!
その時を楽しみにしています。

次の時までお元気で。 皆さんに祝福がありますように。




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EA/ 絵描き・端革細工作者

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