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ある愛の話

.27 2008 未分類 comment(0) trackback(-)


好きなお酒に話が付いていた。

一人の若者の愛の話。


昔、ある若者が恋に堕ちた。

相手は、戦いに出た婚約者の帰りを待つ女性だった。

何年待っても婚約者は帰らない。

女性は待ち続ける日々の中、若者に見初められる。

若者は求婚したが、女性は理由も言わずに断った。

それでも求婚されるので、女性は大変な条件を出した。

様々な魔物や敵の国の隊をやっつけてきて、と告げた。

幾らなんでも出来っこないだろうと女性は思った。

だが、若者は一年以上かかってそれを成し遂げて戻ってきた。

さあ結婚して下さいと若者が頼むと、女性はやっと婚約者の話をした。

未だ帰らない婚約者の為に扉を閉める女性に、

若者は無理も言えずに生気も失い家路についた。


若者は食事も喉を通らず、みるみるうちに鎧さえ浮くほど痩せ細った。

何とか生きているものの落胆は長く、終わることがない。

見かねた兄が弟を助けようと提案した。

自分達の城も財産も売り払って、そのお金で魔女に薬を作ってもらおうと。


弟を支えながら、やっとのことで魔女に会い、事情を話して頼み込んだ。

魔女は代金が足りないと言いながらも一つ秘薬を作ってくれた。

これを飲ませて、自分も飲んだら、きっと上手くいくだろうと。


ふられてから年月の経った若者が女性の家に現れた。

女性はそのしつこさに驚いたが、若者はグラスを渡してこう言った。


私と乾杯してください、そうしたら帰ります。


そういうことなら、と女性はグラスを受け取って若者と乾杯をした。

一口飲んで、女性は若者をみつめた。

こんなに長い間、私のことだけを思い続けたこの若者は、

以前よりもずっと痩せて、それでもまだ私を前に笑顔でいるなんて。

女性は若者ににこりと笑いかけ、その後若者と幸せに暮らしたという。


この時の秘薬こそ、このお酒、という話だった。

名は[amaretto]という。





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