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要らない物の光り

.08 2008 他素材の部屋 Other material comment(0) trackback(0)

昔からポケットのある服を着ると、必ず何かしらポケットに入れている癖があって、未だに何か入っている。

どうでも良いような物が大抵、入っている。
今日はチョコレートとシャンパンの押さえだった。
シャンパンは飲んでいない。当たり前だが、そんな贅沢は何年も前にあったくらいで、この押さえは形が好きでずーっととっておいたものだ。

『フィッシャーキング』という映画を見た人はいるだろうか?
その映画の中で、ホームレスの男が、思いを寄せた女性にこういうシーンがある。その男パリーが「ゴミの中にも美しいものが」と言って、シャンパンの押さえで作った小さな椅子を見せるのだ。ゴミ箱から拾ったのか、そんな中から綺麗になれる物を見つけるパリーの暖かさが嬉しかった。
この椅子の小さな美しさがずっと頭の中にあって、シャンパンを開けた時は針金の押さえとフォイルを使って、真似した椅子を作った。随分前だけれど。

私のフォイルは今はチョコレートの包みになったけれど、金色じゃなくても平気。茶色の椅子を作ろう。

要らない、って何かなぁとフォイルを曲げながら考える。
今の生活ではなかなか革の作りものも出来ないけれど、こうして停滞している時間にも別の眼差しは移ろう時間を見つめ続けている。
やりたいことでなければ全て無駄、なんてことはないのに、出来るだけやりたいことを続けていたくて、気がつくと「やりたいことを手にしていない時」=「何もしていない時」という感覚で心が騒いでいる自分がいる。
つまり、要らない時間に出くわしたような感じなのかも。
そうやって改めて自分の心境をなぞって並べてみると、随分自分って弱いもんだなぁとも思う。
要らない時間。そんなものないのに。
今だから見えるものがあって、見つけたいものに遇うかも知れない。環境が変わらないと言葉に出ない事柄もある。頭で理解した気になっていても、触れてみないと薄いまんまの言葉なんて無数にある。

それに浸かっている時間は、一見要らなく思えても本当は見つけられないと後悔するような美しいものが多い。
辛さや苦しさが拭いきれない時期もあるけれど、それをそのもので我慢のみ過ごすのはあまりに重い。重みと痛みの冷たさの中で、本当に綺麗であろうとするものを見つけることが出来るのもこの時期であることを常に知っていたい。
綺麗さや美しさに限りがあろうが、そこが求める視点ではなく、その変化で光ろうとする存在を見えることが求める視点だと思う。

そんなことを思いながら、小さな椅子を手にチョコレートを食べていた。
奥のチョコレートはあなたにあげるよ。


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