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眠る出会い

.05 2009 一滴の栄養の部屋 comment(0) trackback(0)


昨日行った海にもう一度行きたかった。
やっぱり明日も行こう、と決めて、今朝早くからそこへ行った。

私は骨や歯などに惹かれるようで、広い砂浜の中を探す。

やはりある。
いくつかの海辺へ行き、砂の質や浜の形を気にしていたのだが、
この場所は他と少し感じが異なっていてやたらと動物の遺したものが多い。
まるで運び込まれたように。


右側は馬の切歯だろうかと思う。
切歯の上は穴の開いた石で、私は加工していない。
真ん中が貝。 左が骨だ。これはとても古いもので、ひどく磨り減っていた。


この浜にこんなに骨等が落ちているのが不思議だった。
これ以外にもたくさんの骨を見つけている。

でも、不思議だなあと考えながら歩いていると、ふと目の前に答えが見えた。
直接の答えではないのは分かっているけれど。





サメがいた。
実は2匹いて、小さいのと、この中くらいのサメが波打ち際にいた。

その2匹はさすがに目立っていて、浜に来ていた幾人かの人が立ち止まっていた。
すぐに気づいた一人の心優しい男性が靴を脱いで海に入り、サメは海に戻された。


が、人がいなくなった後も私はそこから動かないでいた。
サメは2匹とも、ほとんど動いていなかったからだった。

気になっていたら案の定、中くらいの方は波の中を回転しながら、また打ち上げられてしまった。
もうすっかり生きているようには見えず、腹を上に転がっていた。
先ほどの男性を見回して探すと、ずいぶん遠くのほうにいる。

もしもまだ生きているなら、と思うと手遅れは嫌だ。
私は靴とジャケットを脱いでサメを抱き上げに海に入った。
すると、サメがゆっくり体を動かしたのだ。

私は急いでサメを海に戻した。
サメは海に入ると、今度はまっすぐ海の奥へと泳いでいった。
この時、小さいサメも数メートル先に戻ってきてしまっていたのだが、
私が気づいて側に行ったときにはすでに生きていなかった。
小さいサメも抱き上げて、海の中へ戻した。

どうせ死ぬなら、海の中のほうがいいだろうと見送った。





水はまだとても冷たく、冷えた足でこの後も浜辺を練り歩く気になれなかった。

中くらいのサメがまた押し戻されはしないかと気になってしばらく見ていたが、
水面は何も浮かばせることもなく、私は帰り道についた。

浜辺にサメがいるなんて、考えもしていなかった。
その少し前の時間に、死んでいるエイを石の間に見つけていた。

ここはもしかしたら沢山の生き物が流れ着いて溜まる場所かもしれない。
おびただしい数の骨や貝殻の波打ち際は、毎日誰かを待っている。


そういう、「場所」というのがあるのだろう。

この歯も、骨も、貝も、私に今日逢った。
あのサメもこれから一生会いはしないだろうが今、出会った。

何だかとても不思議な場所を見つけた気がする。
時間の交錯するような、そういう不思議な感覚。


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