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夢袋

.20 2009 革の部屋 Leather comment(2) trackback(0)



小さい頃、自分は絶対旅に出るんだと毎日わくわくしていた。

私が小学生の頃、ようやくファミコンなんかが出てきて、それまで外で遊んでいた子供は屋内で座りながら冒険をし始めた。
私も高学年になってから遊ぶようになったが、それでも外のほうが息苦しくなくて好きだったのを覚えている。

電源を切ってしまうと勇者も魔法使いも消えてしまう。
それは私にとって儚いものに思えた。
どこかに違う世界に通じるところなんかあるんじゃないか、とか、
なんだか不思議な雲を見た日とか、儚い電源の続きを外に出て探しまくった。

その頃からか、私は綺麗なものや特別そうに見えるものを何でもポケットに入れる癖がついた。


今はあれから何十年か経って、うだつのあがらない日本の社会で貧しい暮らしをしている。
ここ、という現実の時間を過ごす毎日で、夢の続きは皆無に見える。
様々な出来事を歩き、ここにある現実を縫うように時は流れる。
時が針で、私が糸のよう。でも、その針を押しているのはまた自分の意志なのだ。


1日が終わって家に帰ると、ポケットの中を出す。
その時が一瞬、いつも小学生の頃のような気持ちを思い出す。

宝石の欠片とか、ローマの祈りの指輪とか、フジツボの笛とか、クリップとか、書ける石の棒とか。

ここで毎回「あ、そうだ」となる。
でも、その『あ、そうだ』は次の瞬間で溶けてしまうから、ずっと長い間そのままだった。


この「あ、そうだ」が今日作った袋。

子供の時から欲しかった。
皮の袋。 皮、は革なんだけど。でも、イメージはこういうやつ。
冒険している人がいつも腰に下げている袋。
金貨や宝石や、その時必要な必須アイテムが入っている袋。

中身に用があるんだけど、でも中身はおいおいとして、とにかく子供心に袋が欲しかった。

幾つもの革の袋やポーチ等を作り続けているのに、こういったファンタジー系のものはあまり作っていない。
どこか『仕事』という現実の中で、長い間の「あ、そうだ。皮の袋あればいいのに!」が形にならないでいた。


今日やっと作った。

悲しいことやハプニングや苦しいことが目まぐるしい時期だけに、皮の袋がすごく嬉しいアイテムとなった。

夢は夢に留まらない。
この皮の夢袋にたくさんの大切な物を入れたら、きっといろんな嫌なことが終わって、いろんな幸せが始まるだろう。


それでもポケットに入れるクセは治らないと思うけど。


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