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宝箱

.16 2009 革の部屋 Leather comment(0) trackback(0)


『富んでいる者を羨むのは貧しき者。

 貧しき者の嘆きは悲痛。

 この世の富を欲し、そこに夢を見るのは人の世の常。

 だが、人の世は一瞬の風。
 
 死を遂げてくぐる門の遥かに続く世界に比べれば、まばたきに過ぎぬほど短いのだ。

 その魂の国で問われるべきは、貧しいか金持ちかということではないのだ。』


 ~『アザゼルの呟き』より



そうと知っても、人は宝箱を見ると、顔は平静・胸は高鳴る期待をしているものだ。
愚かなことよ。 でも、これで浪漫が海を渡るのだから、宝箱は素敵な存在。
と、私は面白がる性分だから、いつまで経っても大人になれないのか。


それはともかく。
ある人が2日前の昼下がり、私に楽しそうな話を持ちかけた。

「あのさ。EA、宝箱って作れる?」

革で?と聞き返すと、そうなんだと言う。
出来るんじゃないかなぁ、と私は答えてやってみることにした。

革だけでは無理だから、革張りにする。
当たり前だが、本体が必要になってくる。
これが標準サイズの宝箱なら勿論、木だ。
でも、話を持ちかけた人も『革が足りる大きさでいいんだよ』ということで。





この前、絵を描くための1mm厚の紙ボードを買っていたのでそれを使用。
小さいサイズの箱に貼る革。その革を張る本体を木で作るには木を選ばないとならない。
小さくても割れにくい、薄くても鋲が打てる木だ。
だが、これを用意するとなると『お試し』にしてはリスクがある。
手近なもので作る、普通に見えるものを作りたいだけだから・・・

ここは紙で調子を見てみようということで、本体を紙で作る。
紙ボードを選んだのは良かった。
切れ目を入れて折り曲げて組み立てていけるからズレもなく作りやすい。

作業も淡々と進んだ。

夜になって、後は見た目を整えれば完成、まで来たので一時中断。
一応モノは宝箱だから、カラは嫌だ。
なので、小物を用意した。





さすがに本物を使う気になれないので、アクリルパールだが。
とりあえずシンプルに昔のような真珠(贋)の装飾品を入れておこう。
ネックレスでも良いのだが、ネックレスだと宝箱が小ぶりなので一杯になってしまう。
他に入れたいものがあるのだろうから、ブレスレットくらいが良いと思った。


そして出来上がった翌日。
それが昨日だが、まあ、宝箱として見れるものが作れた。

牛シュリンクの革で胴体と蓋を張り、薄い黒い馬革で押さえた。
どこにでも売っている、丁番と留め金・鋲を黒く塗り、革の上から付けて完成。


さて、夜になって宝箱を渡してみると、話を持ちかけた人は渡された宝箱を無表情でじっと、いろんな角度からしばらく眺めていた。

どうしたかな?と思うと、その人は一言「大事にしよう・・・」と呟いた。

良かった。
気に入ってくれたようだ。

宝箱は何が入っても宝箱だ。
金貨や財宝に越したことは無いが、そんな期待通りではなくても、宝箱は宝箱。
大切そうに宝箱を持った人の胸中は、中に何を入れるか思案しているのか。

その人の宝が入れれば、それが何より。
オマケつきだからそれも持っていってね。



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