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13,000年の夢

.04 2009 未分類 comment(0) trackback(0)



アメリカアカオオカミの話をと思っていたのだが。

今日とても感動したことがあった。
それを書いておきたくて。

この写真にあるものが何だか分かるだろうか。
これは縄文土器の破片である。
大きなもので10cmくらいのものもあった。

今日の午後に訪ねてきた人達があり、その一人がこの土器を持ってきてくれた。

『普段は桐の箱に入っているんです。
今日、見せようと思って選んで缶に入れてきたんです。』
と、その人は話した。

話を聞くと、彼が小学生の時に拾ったものだという。
先生が土器のある場所に連れて行ってくれて、彼はそこでリュック一杯に土器の破片を持って帰った。
大人になった彼は、実家にある土器を15年ぶりに懐かしみ、私のところに来る際に見せようと出してきてくれたのだ。

子供の時のタイムカプセルは驚きと感動をしまいこんで、大きくなった大人の彼の手によって1万3000年の温もりごと現れた。


私はびっくりした。遥か昔の人が捏ねて焼いた、日常の一面を、目の前に。
手にとって、厚くて重い土器をよくよく感じた。
縄模様や、貝殻腹縁文、刺突文、施文具による押型文。
立体的で自由な紐状粘土を貼り付けてあるものもあった。
欠片の中にその全体像が見えてくる。

それは煮炊きのために、祭りのために、食べ物を貯める為に、誰かが作り使っていたのだ。
もしかしたら、これで日々の食事を調理したかもしれない。
またもしかしたら、これで集めてきた食材を保存したのかもしれない。
水を入れる瓶だったのかもしれない。
昔々の遥かな時の向こうで生きた誰かの、ある時間を、
私は触っているのだ。


想像するに任せるような時空の跳躍を、一片の土器が伝えてくる声なき声。

1万3000年ほど前から3000年ほど前まで続いたといわれている時代、縄文時代。
エコロジカルで戦争も競争もない、豊かな文化。
土は水を得て形を変え、火によって暮らしを支えた、技術の基盤・土器。


遥かな夢の続きを運んできてくれたお客さんは、夕暮れになるまで様々な話を繰り広げて、生きている時間を紡いでいった。

こうして今を生きている私達の時間も、
この土器の傍らで喋りあっていた誰かと重なるのだろうか。
1万年前と今を見るのは、ここに佇む美しい欠片のみぞ知るところ。



一つ頂戴したこの土器片。
これを包むものを近いうちに作ろう。



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