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名前

.06 2009 革の部屋 Leather comment(0) trackback(0)



これを見て『名刺入れ』だと思う人は大した人だと思う。
だって、『名刺入れ』って、もっとかっちりしている形だろうから。
こんながさつじゃ、人前では使いにくいだろう。


なんとも良い形の端があったので、この大きさのまま使えるものはないかと思ったら、丁度良い具合に名刺が入った。
別に名刺入れを作ろうと思って作ったわけではなかった。


私は名刺を持っていないから。



名前だけではない、そこに自分の立場を書く紙『名刺』。

以前、相手も忘れたが、言われたことだけ覚えている『名刺』のこと。
『何か、名刺みたいのないんですか?』
名刺を差し出す人は、私からも名刺が出されるものだと思って待っている。
そして、私が持っていないらしいことに気がつくと、何人かはこうやって訊く。
居心地の悪い空気が漂い始めるので、はぐらかして早めに帰ることにしている。
そういうのが鬱陶しくて、嫌。


名刺がぴったり入るこの革の縫い物。
これは人にあげてしまうつもり。

私には必要ないけれど、私以外の殆どの大人は名刺を持つのだ。
端革のものが好きな人が身近にいるから、その人に渡して使ってもらうことになった。



昔の話だが、私は名前が要らないと思ったことがあった。
そう思うまでには色々な出来事や時間が入っているのだが、とにかく一時期、
名前など、人に呼ばせておくだけのものと、思ったことがある。

人に話すと、反応は様々だが、理解が出来た人は未だに一人だけだ。
私はあだ名や本名にうんざりしていたのだ。
人から呼ばれる必要がないという、それは寂しいことだ。
だけど、当時の自分の中に、寂しいという気持ちよりも諦めのほうがあったのだ。
その諦めが、自分の名前や、自分とかいう生き物、その生き物を思いつきで使う誰かから離れたくさせていた。

どーでもいいことだ。今となっては。

今は、こうして無事に生かされている時間を感謝して生きていられる。

思えば変なもんだ。

名前ごときで何が分かろうもんでもないのに。
その思いは今になってなくなったというもんではないが、以前ほど抵抗がないというのが現在の私。

だけど、やっぱり名刺を持つのは気が引ける。


価値や執着の裏返しが、私の『名前妄想』に表面化しているのかもしれないけれど。
もっと、気楽に簡単に単純に、名刺なんて持ってればいいのかもしれないけれど。


まだ、そう出来ないなぁ・・・



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