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重なる思い出

.26 2009 一人芝居の部屋 comment(2) trackback(0)



もうすぐ誕生日の人がいる。
その人に渡したくて、こうして財布を作っていた。

その人の話を以前に出したことが。 丁度一年ほど前だ。
確かあれはクリスマスの日だった。12月25日の記事で書いたんだ。




財布を作ると、思い出す人が増える。

私の財布を通して、人と出会った気がする。
他のものよりも多く、その出会いはあった感じ。


最近どうしているだろう、と思う人たちの一人に、私が頼まれて作るものを最後にした人がいる。
その人も財布だった。

その人、「夏休みの小学生みたい」と私が思った人。

自然が大好きで、野性が好きで、人一倍繊細で、人一倍自分よりも他人を大事にする人。

そんな性格の彼が、癒えたばかりの心を抱えてアスファルトの社会に出た。
傷を負って疲れきった心になった理由は、彼の純粋さを常識と人工物が噛み続けたからだ。


彼は今、元気にしているんだろうか。



mr.バオバブも財布を受け取った人だ。

私の財布なんて使えるのかしら???と本気で心配するような出来だったかもしれない。
それでも彼は笑顔と優しさでいつも『良い感じ』と答えてくれた。

すみません。。。



小学生の子供たちも財布を受け取った人たちの内。

ビニールの曲がるところが切れちゃう、と困っていた女の子
小銭が増えたら新しいお財布が必要かも、と相談した女の子
誕生日を忘れていた、と笑った、プレゼントを気にしないように頑張っていた男の子。

とても離れた場所から私のことを見つけてくれて、長年使った小銭入れの話をしてくれた人。



このブログを初めて1年経ったけど、それに、人の頼まれごとをしないで作ると決めた年だったけど。


それでもこうして、お財布だけを通しても何人かの通りすがりじゃない人たちに出会った。


心にじんわり染入る思い出は、私の人生では殆ど皆無だったんだけど。


今は、多分人生が変わって、そういうことを見つけ始めたんだろう。




明日。
財布が出来上がればいいな。

そうしたら、渡せるから。 


この財布を渡す相手にとって、誕生日は特別なんだ。

だって、この人は自分の誕生日を祝ってもらったことが無かった人だ。

誕生日に絵を描いてあげたんだ。


誕生日の日にもピンと来ていなかったこの人。
その1ヵ月後のクリスマスも『???』だった。

クリスマスの日には1枚だけ入る写真入れを渡した。

私が渡した1枚だけの写真いれ。

彼は後日、この写真入れに入れた写真を見せてくれた。


その写真は彼の一番大事な人だった。 自分の写った写真じゃなくて。


もらったことのない誕生日プレゼントに、一生懸命考えて、一番大事な写真を入れようと。
わざわざ現像してきた写真をそこに入れていた。

誕生日ににあげた絵は、彼の部屋にかざってあった。

人が来ると必ずその絵の話をしてくれたらしい。




今年も誕生日はあるんだ。

そしてまた、この人は言うんだ。 『何の日?』って。

誕生日だって、その日が誕生日なんだって記憶するまで、贈り物を渡し続けるよ。

それでもし、ある時から自分の誕生日を覚えて楽しみに出来るようになったら。

その時は君の一番願っているものを作ってやる。



今年は財布。

君の今使っている財布がちょっと小さそうだからね。








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