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取り残された場所

.12 2009 一滴の栄養の部屋 comment(2) trackback(0)



パン屋さんに行って、パンを買うことがある。
そのパンはカレーパンで、とても美味しい。

そしてもう一つ目的があって、買ったときにいつも貰って来るものも大切。

それはパンの耳。

ただでもらえる。 パンの耳は食べてしまうことが多いけど、たまにおすそ分けをしに行く時も。
おすそ分けの相手は、カモやカメや鯉だ。





水鳥のいる池は他にもあるのだけど、なにぶんパンをちぎってあげるには難しいところばかり。

あげるということは、カモやなんかは皆『水』の向こうにいるので、ちぎって投げるわけだ。
そうすると、大体のところではカモなんかに食べてもらえる手前で、トビがさらっていく。


トビ・・・

私は猛禽類がとっても好きで、トビも勿論好きなのだ。
でも、神奈川県では鳩とトビ・カラスは保護してはいけない害鳥に指定されていて、餌なんてもってのほか。

例え私一人が、『餌なんて呼ばないで下さい!餌じゃありませんよ、交流です!』と言ったところで無理。
だからトビが上空から、水辺に投げられるパンを発見してキャッチするとそれはいけないことになってしまう。

本当はトビに食事を分けるのは一番好きなんだけど。


トビはすごくて、私の情けない飛距離でも出来るだけすれすれに滑空してキャッチしてくれるのだ。

うっかりトビにあげることになった時が何度かあって感動した。
その時はパンじゃなくて乾し肉だったけど。




まあでも仕方ない。
トビだって腹は減っているだろうが、トビのいない水辺に出向いて、尚且つ水鳥を探す。




そして探し出したのがこの池。















カモがいる。


カモにパンをあげてもトビは滑空してこない。
近くにトビの声は響くのだけど、どういうわけかこの池にはこないらしい。


それで安心して、おすそ分けの開始だ。

ここの池のカモは何となく神経質で、パンを投げてもなかなか食べようとしない。
で、カモが躊躇っているうちに、鯉が、カメが、水中からひょこっと食べてしまう。

それを見たカモがようやく、ちょっと急いで泳いできてパンの後半をせっせと食べ始める。











ここの池はあんまり好きな場所じゃない。

理由があって、人工的なのが見え見えだからなのだ。
実はここの池の手前には住宅地があって、その住宅地はマンション群やら分譲戸建の密集地。

非常に落ち着かない区域なのだ。

そこに取り残されたかのようにあるこの池。
ど真ん前は家だらけ、隣家との隙間が1mもない密接した立ち並び方。

この池自体は作られたものだろうが、この池を囲む小さな山並みは以前からあったもののよう。
お不動さんの鳥居や階段が細く山に伸びているのだ。

きっとお不動さんがここの場所を守っているんだろう。








私は水面ばかりを撮ってきたのだけど、水辺は写真に撮りたくなかったのだ。

敷き詰めた小石にコンクリートを流し固めた水辺だから。




ここに載せられなくて残念だけど、本当はカワセミの写真を撮っている。
あまりに美しいその小柄な宝石、だけど写真のサイズ調整が上手くいかなくてここに載せられなかった。

すっごく残念! 本当に綺麗だから。

人口の水辺とは言えども、命が巡り始めたらそこは既に自然の力が及んでいる。
だから、カワセミがやってくるような場所にもなったのだろう。










水辺に浮かぶのは紅葉で落ちた黄色や朱色の葉の舟。

午後3時を過ぎると12月の太陽は山の向こうに行くので、池は吐く息が白くなる寒さと暗がりに。

私はそこでしばらく水面にたゆたう落ち葉の舟を見ていた。

真向かいの岸で、姿の見えない誰かが木の枝を揺らしていた。

ふと横を見ると、2匹の可愛いリスが葉の落ちた枝にぶら下がっていた。
見ていてはらはらするけど、2匹は大きな尻尾をくるっと細枝に巻いて体を四方八方に操る。
大した身体能力だ。 ドングリか何かの賭けでもしてるんだろう。
一番先まで行ったほうが多く食べれる、とか何とか。





狭い水辺だけど、カモが住み着いていて、カメがたまに浮上して、鯉が泡を作る池。


青い背中に橙色の腹を持ったきらめくカワセミが飛び、樫の木色のリスが遊ぶ池。

割れた樹皮に近づいてみればアリが木を上り下りして冬に備える。

赤く変わった葉っぱの先に、まだ遠い春を静かに夢見る蕾がいる細枝。



人間の進出に押しつぶされそうな開拓地にあって、こうして残った自然の変わらぬ営みに深く感謝をする。









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