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冬の森

.22 2010 一滴の栄養の部屋 comment(2) trackback(0)



なんてことだ。 一回書き終わった内容が全部一瞬で消えてしまった。
これは二度目。一度目は長い時間をかけて終わらせたのに、何をしたのか、たった一度のクリックで消え失せた。


気を取り直すのに相当労力がいる。




今日は森に出かけた。

去年よく出かけた森。
しばらく行っていなかった気がする。



よく晴れたし、風も強いわけではなくてそんなに寒くもなかったから、お昼過ぎにおやつを用意して出かけることにした。


おやつは決まっていた。
図書館で借りた本の一冊で決めていた。


ちょっとここから少しの間、森の話から脱線するけど。

ある科学者の本で、タンパク質の変成とデンプン質の結合について書かれていて、その変化を見たいので焼き菓子を作った。
この科学者は、料理を科学的に解説していたからだ。
訳も知らずに失敗をして、訳も分からず成功する、その「なぜ?」を原理から教えていた。


卵と砂糖と薄力粉、が生地。そこにトッピングで麦やナッツを最後に加えた。
トッピング無しのほうが生地の状態をもっとはっきり見ることが出来たかもしれないけど。










焼きあがるとカステラもどきのようになった。
甘さの強い印象があるカステラが、食べてみたらあんまり甘くない、といったところか。

小さい深鍋にアルミホイルの蓋をかぶせて直火で焼き上げたため、上部は蒸パンのよう。

科学者の言っていた通り、原理を知るというのは良い勉強になる。
理屈どおり、何のために何を用い、どう扱うか。 それを実行してみるとお菓子作りが実験のよう。
そして出来上がったら、科学者すごい・・と納得。

なるほどね、こうなるんだね・・・と思いながら焼きあがった側から少し食べてしまった。









これを持っていくんだった、と思い出して、うっかり紅茶を淹れそうになるのをやめて切り分ける。
そしてバッグに入れて、出発。




森に着く頃にはすっかり焼き菓子は平らげた。

歩く準備も万端で、いざ森に入ると。



意外なほど、森は緑色。 もっと葉が落ちてしまっているかと思えば、常緑樹は結構あったらしい。
私は木に疎いので、秋の頃からあまり変わっていない森の中を見渡して不思議な感じだった。



相変わらずきれいな苔が沢山。

歩いていくと、地味な存在ながらも独特の形をした苔に出会う。

木の幹を包むビロードのような苔、
モヘアのような苔、
気紛れに所々ついている苔、

苔は様々だ。














一つとして同じ緑色はない。その小さな一つ一つに、それぞれの生命が生きている。









赤く光るグミ。
冬の森で原色の光。

冬の寒さをしのぐ動物達のために、グミは自分の意味を知っているかのような誇らしげな光りを跳ねさせていた。









急な斜面を降りていって少し歩いたところに、細い川が流れている。
ここは以前にも写真に撮った。

あの時とあまり変わった様子がない。ここはいつ見ても綺麗だと思う。
倒れた木が、苔の毛布をまとったように静かに時を経る姿。









川のあったところから更に奥へ進むと原っぱに出る。

原っぱにはポコポコ、土の掘り返された跡があった。初めは『なんだろう?』と思ったけど。
すぐに、それがモグラ塚だと気が付く。

しかしどうしてこれほど塚があるのやら。
掘っては頭をちょっと出すモグラの姿を想像すると笑ってしまった。








モグラ塚のところも確かバッタの写真を撮った場所だったなぁ、と思いつつ、変わっていないようで気にならない程度の変化があるのを感じる。

そしてここへ来て「ああ、違う」と思った。

やっぱり冬らしい景色。物静かなひっそりした空間。
この前はもっと水が手前にあった池。
ここに流れ込む川も、もっと幅があって勢いがあった。でも今日はそれが見えない。

細く流れていた先ほどの小川も、どことなく雰囲気が違うと思っていたが、やはり冬なのだろう。
森全体で、水を湛える場所のほとんどが水量をぐっと減らしていた。

枯れ落ちる葉は木によるけど、水の引いた風景は何となし、森の静まり返り方を増していた。









静寂の中でリスが時折大きな音を立てている。

活発なリスのすばやい影を見送る。
ここらへんは寒くならないから、きっとリスも眠らないで冬を越すのかもしれない。


しばらく歩き続けて、開けた場所に着いた。


おにぎりを持っているときはここで食べる。おにぎりの広間。
おにぎりで思い出すのもどうかとは思うが・・・

ふと見上げると、頭上はるか上には誰かの家が。


誰の家かわからないが、今は寒くて住んでなさそう。
置き去りにされている寂しそうな高台の家を風が吹きぬける。











日当たりの良い、森の大広間。

あの左奥に見える白い2本の木の間を抜けて帰り道の長い階段をあがっていく。
森、という神殿があるなら、ここは本当に大広間だ。

きっと小さな動物がこの広間を待ち合わせ場所にするんだ。

そんな絵本の話みたいなことを一人考えながらゆっくり歩いた。







間隔をあけて立つ桜の木を見ると、小さなウロを発見。
ちっちゃい動物なら住めそう・・・と思ったが、人間に覗き込まれるような位置じゃ危ないか、と思い直す。


そしてそのウロから下をふと見ると。








樹液が。 透明に光りを跳ね返す桜の樹液。 レンズみたいだ。
触ってみると意外に固い。 結構固まって時間が経つのかも。

ジャケットのポケットを探ると小さな貝殻があった。この貝殻を使って、固まった樹液を採ってみる。







取れた。 小さな二枚貝の貝殻にぽたんと乗った琥珀の原型。
美しい黄金の色に、柔かい光りを包んでいる。

これが今日のお土産になった。
貝殻は3枚あって、もう一枚をこの樹液の蓋にした。 そしてもう一枚はお礼に置いてきた。






やっぱり来て良かった、と帰り道を歩きながらしみじみ思う。

自然から離れたから調子が狂ったんだ、と、すっきりした心になって感じる。
また近いうちに来よう。


今日は良い日だった。










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