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動物ビスケットを想う

.27 2010 革の部屋 Leather comment(4) trackback(0)




小さい頃に、何かのたびに頂戴するのが『ギンビス・動物ビスケット』だった記憶が。

当時私はあの『ビスケット』がどうしても好きになれずに受け取る都度、悲しくなっていたのを思い出す。
子供会とか、バザーとか、学校のお誕生日会とか、必ずあの箱入りビスケットが登場したのだ。

パッケージの英語表記の動物の呼び名にだけは興味があって(記憶はしない)、あれを見るのだけは好きだったが。
どうにも、塩味のするビスケットというのが抵抗があって悩んだものだ。
子供心に、『ビスケットは甘いもの』だったのかも。

クッキーとビスケットの違いもよく分からなかったのだ。ビスケットが塩みと甘みの共存なんて受け入れられない。

そんな思い出がある動物ビスケット。

今日は革版・動物ビスケットを作っていた。










理由はこれだ。

最近たまり増え続ける、端糸。
・・・端、糸、と呼んでいいのだろうか? 使って余った短めの糸のことを言いたいのだ。

これらが20本以上になると、「使わなければ症候群」にかられる。

これ以上増えると、とっておくのみで使う時を延ばしてしまいそうだし、一気に使う時でもなければ今後も増えるのだ。
だから「端糸を使う日」を決めて、その日は端糸を使用する革ものを作ることにした。


端糸は、両端に針をつけるのは無理がある。
ただでさえ短いのだ。両端に針をつける普通の革の縫い方なんか選べば、直線で5cmも縫えない。
端糸を使う時は、布地で用いる並み縫いくらいが丁度良い。
それで、並み縫いで縫っても問題ないものを作るように考える。

丈夫じゃなくても良いとか、見た目がかわいいものであるとか。
他には、革も本当に切れ端の小さいところをちょっと切れば使えるくらいのとか。

そうやって縫う距離を短くすることと、並み縫いでも変ではない対象を作る。











出来たのは10の動物達。

時計回りに右上から、山羊・猫・ウサギ・ハリネズミ・羊。








大きい動物は、時計回りに右上から、ライオン・象・馬・牛・サイ。

・・・いつでも決して思い通りに成功しない私の悩みは、今回はこの『牛』にある。
言われなければ(作った本人でさえ)『ブタ』に見える。


角を付けるつもりでいたのがいけなかった。角さえ付けば、ブタに角はないためにとりあえず助かっただろうに。

でもこれは『動物ビスケット』だった・・・ うっかりしていた。角はつけられないのだ。
平面でそれ、と分かる必要がある対象に、なぜ角を後付しようとしていたのやら。


もしこれが本当にビスケット型であるなら、と思いながら作業していたのに~・・・

だから猫と馬以外は、皆尻尾を切り込みで入れただけにしたのだ。
尻尾は細いから、本当に焼き菓子だったら折れて取れてしまう可能性が高いから。



まあいい。これはよくある、『この形のビスケットは、この動物に見えないねー』の定番だ。

ギンビスの動物ビスケットでも、どうしてその動物に見えるのだろうと悩むものはあった。
そして粉々になっているケースが多い。あれは少しでも特徴を出そうと形に工夫をしたからかもしれない。
突き出ている部分はもろいものだ。
かといって、そこを控えめにするとその特徴がないために、見た目には分かりづらいのだろう。






イーグルスの流れる少し暑い午後の部屋で、動物ビスケットのことを思い出していると、子供のときを思い出しっぱなしになる。

日差しが暑くて、網戸にした窓の向こうに青空が見える。
私の机の横で、冬の間は側にいるアロエの双子が太陽の光を一生懸命浴びている。


昔、私の子供の頃にいた離れの部屋もこんな感じだった。もっと不健康だったが。


6畳のせまいプレハブ小屋に、天井から壁からビール会社や洋酒のポスターや戦闘機のポスターが張ってあって、
黒いピアノと山積みの楽譜、日本の文学から世界の文学がおびただしい数量で詰まった本棚があった。
ギターやエアーガンが立てかけてあって、茶色い毛皮が敷いてあった。
親父が作った横並びの作業机にぎっしり置かれた絵の道具。絵の本、資料、その横の棚に大量のレコードとレコードプレーヤーがあった。

年がら年中誰かが吸っているタバコの臭いとお酒の臭いと、乾いた革の臭い。古い本の発する紙の臭い。
四六時中、CDラジカセから音楽が鳴っていた。

窓を開けると、裏の野原が別世界のように広がっていた。床に仰向けに寝転んで、暑い日の青空を見ていた記憶がある。
青草の蒸す臭いが、時折部屋に吹いてくる風で、雑多な物のカオスのような空間を一掃してくれるのが好きだった。


私の裏と表はあの場所が育てたのかも。




ビスケットだけで随分いろいろなことが思い出せるものだ。
忘れたままでも良さそうなことなのに。




端糸と、端革と、動物ビスケット。

イーグルスと、青空で日差しの強い冬の日。


このセットで、小さな革の動物ビスケットが出来上がりました(笑)。









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