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腕時計のベルト

.09 2010 革の部屋 Leather comment(4) trackback(0)



身近な人が、腕時計のベルトが取れた、と困っていた。
「ほら。取れちゃったよ。」

その人は取れた片方のベルトを私に見せた。


何ヶ月か前にその時計を見た時に私は知っていた。
付け根がほつれるな、と。

その時も一応そのことは伝えていたけど、その人は気にしていなかった。




昨日になって、ようやくベルトがブツッと取れたらしい。
それはそうだろう。付け根の糸は1本で、ミシンでかけた糸だもの。
細いミシンの糸は緩んできたら切れるまで時間はかからない。

困るのは、糸だけ替えればいい、というのではないこと。
初めのうちなら、ミシン糸を抜いて、手で縫ってしまえばベルトももう少し持ったかもしれないけど。

表は型押しの牛革だけど、裏側は革じゃないから、糸はミシン目にくいこんでいた。
糸がゆらゆらしながら、ミシン目をこじるように裏あてをくずしていた。


「丸ごと替えたほうが良さそうだよ。別の革でいいなら直してあげるよ。」


私が理由を話すと、その人は「よく分からないから、EAの良いようにして。」と答えた。


持っている革でベルトになりそうなものを選んでから、何色かの色があることを伝えると、「緑色がいい」と。
色も決まったので、昨夜の内に出来るところまで進めてしまうことにした。










これがもとのベルト。
私は、ワニ革に似せた型押しとか、ましてワニだトカゲだ仔牛の革だというのは好きじゃない。
食べることのない生き物の皮まで剥ぎ取るのは欲でしかない。
こういう型押しのベルトを見ても、それに近づけようとするその価値観は抵抗がある。


そういうこともあってか、私はブランドのものに興味がない。

重くて偉そうな時計だなぁ、と思って刻印を見たら、これも一応ブランドのある時計だった。


でもだからといって、縫製まで気を遣うのはきっと大量生産じゃない一部のものだけなのだろう。
折角高い金額で購入するなら、名前はともかく、修理の必要が何年もないものがいいなと心の中で思った。


・・・まぁ、私から見て高い値段、というのは世間で言う安い値段なのだろうが。


この時計の持ち主も、「時間が分かればいいんだ。それ、もらい物だし。腕につけれない腕時計に用はないよ。」とか。
こういう人だから、私がベルトを修理しても構わないのだろう(笑)

どうせ直すのだから、犬が噛んでも千切れないくらい丈夫に作り直そう、と思った。









表の革は、8月の木の葉の色。
深い色で、鮮やかで、太陽の光につややかに光る緑。

裏の革は、赤みのある茶色。
これもつやのある明るい茶色できれいな色だ。

この裏の革と同じ革の端の部分で、ベルトの押さえを作った。



ベルトの中にクッションが入っている。
あんこ、と言うとか。呼び名はとにかく、それも引き継いだので、見た目がふっくらしている。
あんこ付きのベルトは作りにくいわけじゃないけど、個人的にはこの偉そうなあんこが好きじゃない。
なくても形が崩れたりはしないと思うけど。




そんなこんなで出来た時計のベルト。
出来上がった時計を見て、その人は早速腕に巻いた。

良かった、直った、と笑っていた。



今度は長持ちするといいけれど。







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