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The Wonderful Cock

.30 2010 革の部屋 Leather comment(4) trackback(-)
cock.jpg



雄鶏。 なぜこれが『ワンダフル』かというと。


おととい作った「魔法のテーブルかけ」の話で、コメントをくれた人の言葉から作ったもの。
と言っても、直接ワンダフルな鶏に繋がるわけではない。


魔法のテーブルかけの話では、アントニオが主人公のイタリアのお伽話をした。

似たような話はどこの国でもあり、それはまた愛されている。
そしてそこには教訓があり、その教訓はちょっとだけお国柄の色合いも混じり・・・


テーブルかけは出てこないけど、代わりにカゴが魔法のアイテムとなり、
羊やロバの代わりに金目のものを吐き出してくれるのは雄鶏で、
そして必須アイテム・懲らしめの杖は、更に痛そうな鞭に変わる話がある。

北欧、イタリア、と来て、今度はフランス。



主人公は愚痴の多い男、ぶつぶつ父さん。
子供はたくさんいて、働いても働いてもちっとも意味のない貧乏暮らし。
一日中働いてうんざりする日々を送る彼は、ある日生活を変えたくて聖人に会いに行く。

旅して遠くまで行き、洞穴にすむ聖人に質問する。なぜ自分だけ不運ばかりだ?と。
すると聖人はその問いには答えず、代わりに魔法のカゴを渡してくれる。

魔法のカゴを誰からもらったとか、誰かに見せたりするなよ、と注意は勿論する。

で、当然この手の主人公はちっとも言うことを聞きはしないので。


帰り際に立ち寄った酒場に、ちゃっかり酔わされた上に掏りかえられるわけだ。
魔法のカゴはパンと魚が溢れ出す。すごい宝物を腹ペコの家族の為にもらったというのに。

父さんは帰宅して、水っぽい薄いスープをおかわりしようとしている子供たちの目の前で呪文を言う。
かわいそうな子供たち。期待はしたけど、結局余計に空しく腹がなる。


父さんは酒場に走って行き、カゴを返してくれと言ったけど、酒場の女将はしらを切る。
女将のしらを疑いもせず、聖人のくれたカゴがおかしいのだと思う父さん。


父さんは再び聖人のところに頼るのだが、聖人は「カゴが仕事をしなくなった」という父さんの言葉に何も言わない。
それよりまた、別の宝を探してきて渡してくれたのだ。

さすが聖人、人間が出来ている。

父さんに雄鶏を渡して、秘密を周りにもらすなときちんと警告する聖人。
父さんは「分かっています、俺はそんなに馬鹿じゃないから」と返事をするのだ。

だけど金や宝石を吐き出す鶏だと知った父さんは見せびらかしたくて・・・

その後はお決まりの失敗談に続く。






cock2.jpg

(うちでは金とダイヤモンドは縁がないので、真珠のみ↑)




家に帰っても子供たちの不信感は募っている。
でも今度こそ父さんの言っていることは本当かも、と、もう一度雄鶏に期待する家族。

威張りくさって仰々しく、自慢げに雄鶏を鳴かせたところ、雄鶏は部屋中を飛び回ってけたたましく鳴いただけ。


そんな鶏を見て、父さんは愚痴をこぼす。
自分が悪いのだけど、そんなことは気づきもしない。

3回目に聖人のところに行くと、聖人は言う。
「他の者にも幸運を分けなければならないのに。 お前はこれで3度目だろう、しかもこんな時間に!」と、さすがに呆れる。


お前さんはだまされたんだ、と聖人が言うと、父さんはようやく気がつく「あの酒場」。

聖人は続けて言う。「カゴも雄鶏も誰にも見せるなと注意したのに、身から出たさびだ。」
でももう一度だけ情けをかけてくれるのだ。
そして袋を渡し、「誰かをひっぱたきたかったら、・・・・・と言えよ」と教えて、父さんを洞穴から追い出した。


父さんは酒場に怒りながら向かい、まず食事と酒を済ませてから酒場の夫婦に言う。
自分から取ったものを返せ、と。

でもしらを切ろうとする二人の返事も半ばに、「ろくでなしの愚か者に教えてやるいいものがある」と懲らしめのアイテムに号令をかける。
夫婦と共に父さんも懲らしめられる。 袋から飛び出た鞭は3人ともひっぱたき続ける。

夫婦が、返すからもうやめてと叫んだので、父さんもこれ以上ひっぱたかれるのが嫌で鞭に号令をかけた。


だけど何ということか、鞭は止まらない。

結局3人の悲鳴を聞いて助けに来た聖人が鞭にやめるように言い、「わしの雄鶏とかごを取ってくるように」と女将に言う。
女将がとってきた本物のカゴと雄鶏はテーブルに乗せられ、それを前に聖人は続けた。

「3人とも報いを受けたのだ。だからお前さんたちを哀れみはしない。宝はわしが持って帰る。
恵まれた幸運を最大に生かせるものがいつか見つけるだろう、勿論それはお前さんではない。」


父さんに向かって聖人はこう言った・・・・・




という話し。


これはちょっと現実味があるなぁ、と感じたお伽話だった。

コメントをくれた人は、難なく手に入る魔法の宝に夢を見ないという堅実な人。
その人の言葉をきいて、「あ、フランス版はこの人みたいなところがある」と思った。


フランス版の話は、最後は魔法の宝物は送り主が持って帰るのだ。

哀れまれて贈られた素晴らしい宝物を、大事にするどころか無下にした主人公から取り上げる。
せっかくの幸運に分不相応だと思ったのだ。


難なく手に入るというのは、ある意味そこから運試しが始まるのかもしれない。


その宝、一体運をどう振り回すのやら。
確かに危なっかしい人には、受け取るだけ気の毒なことになるものかも。




雄鶏の鳴き声に喜べるような朝が来るなら、それで充分人生は魔法がかっているというものだ。





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