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窓の外のトビ

.13 2010 一滴の栄養の部屋 comment(0) trackback(-)
tobi.jpg



蒸し暑い日。
湿度はまだ70%くらいだけど、気温が30度あると妙に暑い。
救われているのは涼しい風が吹いてくること。
真夏になったら風さえ暑い。 今は7月中旬に入っているけど、風は有難い涼しさ。

雲の動きが早く、大粒の雨が急に降り出したと思うと、
10分もしないうちに雨は去って黒雲は早足で何処か次の場所を目指す。


でも鳥の鳴き声がずっと聞こえている。
雨だったら鳥は鳴き声も止みそうなものだけど、気まぐれな雨だと知ってか知らずか、
鳥は姿もないまま歌声だけを響かせている。

このトビもそう。

私の机から見える、窓の外。
トビがしきりに歌う声が随分近い気がして、顔を上げたらそこにいた。

しばらく気がつかなかったのだけど、同じ位置から聞こえているような気がして
見てみたら窓から7mあるかないかの電信柱にいた。



この電信柱、人工物というだけで私の目障りリストに入っているが、
実によく鳥たちがとまる場所でもある。

周囲が家だらけ密集地なので、庭に木を植えているお家でも電信柱より高い木はない。
たぶん苦情とかそういうことで、背の高い木はないんだろうと思う。
私の住んでいる部屋の裏手にあった大きな木も、誰に迷惑がられたか切られてしまった。
たくさん鳥の巣があっただろうと思われる、鳥の声が間近な素敵な木だった。

そんなこんなで周囲に電信柱より高い木がないので、
トビサイズがとまって歌えるほど長居出来る場所はない。

風が強いと不安定な電線にはとまりたくないのか、ぽつんと電柱の天辺にいる。


誰に向かって何て言っているんだろう、とトビを眺めた。
ずっと歌っている。 歌じゃないのかもしれないけど、歌うような声。
曇り空を背に、トビは音程やリズムを変えて、思うままに歌を響かせていた。

水面に笛を吹きつけるようなヒョロロロ・・・という澄んだ声。


時間で言えばほんの数分だったと、時計を見て知った。

不意に現れて、苦い現実から夢のような歌の舞台を見せてくれたトビ。
ほんの僅かな数分間が、生きていて良かったなぁ、と感動する数分間になった。



強い風に両翼をさっと広げて、大きく開いた翼を一気にはばたいて空の向こうへ飛んでいった。

蒸し暑い空気を掻っ切って、あっという間に点になった歌い手。
トビがいなくなったあと、交代でやってきたような青空が雲を押しのけていた。





tobisora.jpg





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