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七里靴

.20 2010 革の部屋 Leather comment(4) trackback(-)
boots1.jpg



久しぶりな革の感触。
何だか長い間、留守にしていた気分。

今日は何を作ろう、とこれもまた久しぶりな思考時間。

ああ、あれはどうだろう、と思ったのがこの長靴。


影をなくした男の話を読んだことはあるだろうか?
ペーターという青年が、悪魔と取引して影をなくしてしまった話だ。

シャミッソーの書いたメルヘンな小説だ。






boots2.jpg


悪魔に影を渡した代わりに、ペーターは金貨袋を手に入れる。
使っても減らない金貨袋。

だけどそこはやはり落とし穴。

影がない人生というのは思っているよりも大変な人生になる。
ペーターは後悔し通し。
あるときを境に金貨袋を手放して、影のないまま放浪する。

すると、いい加減自前の長靴がへたってきた。
そして値段の安い古ぼけた長靴を買うのだ。


それがこの、七里靴。

履けば一足で七里をまたぐという。



お話しはこの後、ペーターが生き返ったように人生を楽しんで過ごす。
しかしその楽しみは、他人からすれば地味で大したことはなく面白いかどうかも分からない。
それでもペーターにとっては『未来が開けた』のだ。

影がないことを気味悪がられる暇も与えず、他人から遠ざかる不思議な靴。
大好きな自然を見て回ることも出来る、素晴らしい靴のおかげで、
彼は大地を北から南へ、東から西へ、文字通り歩き回るのだ。

彼は地衣類の研究をしながら残りの人生を過ごすという・・・




私が作った『ペーターの七里靴』は、 
足のサイズが3,5cm・丈が5cmという小さな小さな七里靴。

馬革を使ったのもあってつやつやした新しい長靴のイメージ。
靴の丸みはミニ・モカシンを作ったときに使用した木型を使った。
靴の底は牛革の厚いものを当て、踵は銅のピンで打った。



これから少し手を加えて、古ぼけた長靴にしないと。

古ぼけた姿になった時、不思議な魔法がかかるんだ。






boota3.jpg




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