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思い強くて

.31 2010 未分類 comment(0) trackback(-)



昨日の今日で、こういった話はどうかと思ったが・・・

先日はとてもためになる話に感動したのだが、今日はある意味ためになる話を聞いた。
ある相談者の様子がおかしいので、午前中に少し長めに話をする時間をとった。


相談したくてしているわけではない、この人。
でも態度が「何とかして下さい」と声なき声で訴える。
人の心の中まで何とも出来ないのが正直なところだが、誰かに話したいのだと思う。
うろうろしてみたり、何度も大きく溜息をついたり、時折乱暴に物を投げたり。
一度ドアを開けて出て行ったかと思うと、15分ぐらいして戻ってくる。
胸のうちを話し出すのを待って、他愛ない世間話を独り言のように私が喋っていると・・・


ポツリポツリと話し出して、
どうも誰かに裏切られたと感じているらしいことが分かった。

その人は繊細な人なので、一度取り乱すとしばらく情緒不安定な行動をとる。
傷ついたと思ったときから1週間くらいで、もう少し話を聞いていると、一人二人ではないと分かった。
そして自分がいないほうが世の中が上手く回るはずだ、と思いつめた気持ちを話した。

裏切られたと思った経緯は何だったのかを尋ねると、
『知らない』の一点張り。
どうして知らないのかを尋ねると、
『分からない』・・・

直に聞いて答えられるほどピンポイントではないのかもしれないと思って、
質問を分散してみたら、徐々に答えが見えてきた。

どうも、いつも同じ部分でこの人は敏感になるようで、
この人が話してくれた相手たちは、皆誰も同じような態度をとった時に裏切ったと思われている。


ふと思いついて、「私もその人たちと同じ態度をとったことがあるんじゃない?」と尋ねた。
するとチラッと目を見てからすぐ顔を背けて「エアの事を言ってるんじゃないです」と答えた。

どうやらあるようだ・・・



多分。 周りの人たちがとった行動は、自然なのではないか、と思った。
理由があって、この相談者の人の気持ちがそうさせているのかもと。

この人は大人しいし反抗的な人ではないので
いちいち他人に嫌われる要素はないように見えるのだ。

だけど深読みが多くて、心配が不安を呼んで、少しずつ態度に表れていくところがある。

結果としては確かに誰彼つけてそっぽを向かれるので裏切られたと感じる。
自分は気を遣って我慢もして、考え方も合わせながら頑張っているのに、
相手は何とも答えようとしないまま、ある日自分から離れていく、ということだ。


「私が彼らと同じような態度をとったことがあるのではないか?」と質問したのは、
この人が不安解消の際に投げかけた態度に反応しなかった時があったからだ。

この人は不安が募ってくると、テストをしてくることがある。

それがこの人流の『心配の告白』なのだ。
だからテストに答えてもらわないと、どんどん不安が大きくなっていってしまう。

私は何度かそれに応じないことがあった。
この人は挑発のような不可解な行動をある日突然とるのだが、それがテストで・・・
その行動に相手が親切に寛大に接したらOKという安心を期待している。

そのテストは良い方法ではないと思う、と伝えたことは何度もあるが、
この人は不安になると毎回それをするので、私はその挑発を重視しないことにした。
多分、赤の他人なら一度されれば二度目は嫌になるだろう。
この人は私相手にテストをするのは減ったのだが、まだ他の人にはしているのかもしれない。



他人をテストして受け取れる答えが期待通りなことは少ない。

それまで仲良くできていても、突然態度が変わったときに戸惑うのを誰が好意的に受け取るだろう。
通常は戸惑い、反省点を探し、思い当たることがなければ理由を訊くだろう。
理由を訊くかどうかも、その人による。
相手が冷たいとか付き合いが薄いとか、そういうことではなく、人それぞれだ。
思い当たる節もない関わりの途中で不快な態度をされることを、相手はどう思うだろうか。

自分の不安が落ち着きを欠くほど募ってしまう時、
他人をテストして自然な反応で望みどおりとは、・・・これはとても難しい気がする。



少々脱線するが『ぼくの大切なともだち』というフランス映画を観たことがある。

主人公は人の心が分からない男で、友達がいない。
金は持っているので金で何でも解決できると思っている。
ありがちな話だが、この男が意地になって友達作りに励むというのが内容。
理由が『お前の葬式は誰も来ない』と人に言われて、賭けをするからだ。

10日以内に友達を作ると宣言して、出来た友達はタクシードライバー。

このタクシードライバーは人が好くて博識で、親切な男。
賭けの材料にされているなんて思ってもいない。
でも奇妙なまでに友達になりたがる金持ちに同情して、少しずつ仲良くなっていく。

ところが10日目。
金持ちは自分のために盗みをしてくれ、とタクシードライバーに頼み込むのだ。
びっくりするものの、一肌脱ごうと決心して嫌々泥棒に入るタクシードライバー。
すると盗みに入った部屋の明かりが一斉につき、慌てて見渡すとなんと金持ち当人がいる。
金持ち男の他にも、賭け事をした金持ちの知り合いたちがずらっと勢揃い。

何のことだか分からないまま、呆然とするタクシードライバーに金持ち男は大笑い。
「ほら、コイツは僕のために泥棒になるくらい親友だ!賭けは僕の勝ちだ!」

金持ち男以外、誰も笑っていない場で、タクシードライバーは怒りを抑えきれずに出て行ってしまう。
何で怒ったのか分からない金持ちは後を追うのだが・・・


と、こういう映画なのだが。


これはあまりにも酷いが、映画なのでその辺はおいといて。


この話を収縮して見てみると、今回ちょっと近いものがあるかなぁと思ってしまう。

真剣さや不安を抱えて、という理由は全く異なるので、一緒にしてはいけない点だが、
だからといって他人の友情を量るような真似をして良いはずはない。

相手を試してみて、自分の理に適う反応なら安心だ、という方法。

それをされた相手のことは別に良いのだろうか?
相手もそうやって自分のことを試していいよ、と言うかも知れないけど、
誰がそんなことしたいだろう。
わざわざ不快な気持ちにさせてまで、自分の安心を得る他に何か方法をとるのではないだろうか。



私にもそういう嫌なところがあった。

馬鹿な私は、散々人様に迷惑をかけて生きているので、この相談者の心の動きも理解できる。
こっぴどくお仕置きを据えられてようやく愚かな自分を反省した私だが、
この相談者にどうすれば「裏切られたわけではないと思う」の言葉を伝えられるか・・・

私は相当愚か者だったので、本当にとんでもない目に遭ってようやく『ごめんなさい』が出来たが、
相談者は私とは違うのだ。

そらぁ嫌われるよ、とは口が裂けても言えない。(私は言われたことがある)


自分を裏切る人間の薄情さに悩み沈むこの人に、どう言えばいいのだろう。
別の方法で歩み寄れることを知るには・・・



根気よく、この人の憂い改善に付き合っていこうと思った日でした。





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