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今日が

.30 2010 一滴の栄養の部屋 comment(4) trackback(-)
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「今日が一番仕合せです。」

今日話した人がそう言っていた。
その人はSさんという老人だ。

昼過ぎ、幾つかの市を越えて、Sさんの家へとお邪魔した今日。
この間よりも時間が長引いて、Sさん宅を後にしたのは21時。
私と私の友人は今回もまた貴重な話を聴いた。




Sさんはいろんな話をする。

彼の過去の話も勿論沢山ある。
今日、Sさんは今まで誰にも話さないでいた話をしてくれた。

幼少の時に負った、とても深い心の傷の話だった。

その傷の後遺症が、今日までの彼の紆余曲折全てに関わっている。
Sさんは、後遺症を受けた恐ろしくもどうにもならない傷に翻弄されたのかもしれない。
ただ、それは聞き手の私たちの感想であり、
彼自身は最後にちゃんと、「尾を引いてきましたが、今はそれにもお礼が言えます」と言った。

そう言ったSさんは文字通り、「良いことも悪いことも」合わせて人生を愛している。



『今日が一番仕合せです』、という一言は、Sさんが別れ際に言った言葉。

今日は、一生誰にも話さないだろうと思っていたことが言えて心が軽くなったと。
だから、昨日よりも今日が、人生で一番仕合せなんです、という・・・



真っ直ぐ、真っ直ぐ、生きている人。

他人がいかに自分を思おうと、全ては自分が体験した本当の話だからそれが自分だ、と。
真っ直ぐに貫くことを選んで苦難を乗り越えたSさんは、
その貫くことがいかに難しいかを何度も味わいながら進んできた。

多くの人がそうなのかも。 みんな、そうなのかも。

だけど今日のハイライトはSさんだった。
彼もまた、多くの人生の課題を真面目に誠実に乗り越えてきた人だ。

Sさんは誰の悪口も言わない。

自分の人生にも唾をはかない。

自分をまず知らない以上は何にも文句言えないという。
でも自分なんてわからない所だらけなんですよね、と笑う。
自分のことさえ分からないんだったら何も決めつけちゃいけませんよねぇ、って。

そうだなぁ、そうだなぁ、と思い知らされる言葉が胸に残る。



カントリー・ロードという古い曲が流れていた。
John Denverさんの震える声が何だか妙に哀愁を誘う。
Sさんの煙草の煙が何度も中空に漂っては、薄い雲のように消えていく。

彼の半分しか生きていない私。
それにもう少し足した程度の友人。

そんな若輩に、本気で本音で正直に何もかも教えてくれる。

Sさんには子供も家庭もないから、もしかしたらそのつもりで話してくれているのかも。
67歳の現在でも、彼は常に自分の人生に新しく何かが始まる音を待っている。
その音が聞こえるのを、耳を澄ませて待っている。
「私はまだね、毎日勉強していて嬉しいんですよ。そうでしょ?」
こう振られると、自分の小ささが恥ずかしくなってくる。



私もそうやって人生を振り返れる時が来るのだろうか。

そうなりたいから、そう生きれるように見つめていこう、と思う。
何度も躓くだろう。
きっとまた何度も転ぶ。
そのたびにうずくまるだろう。
でも生きていられることを果たしたい。
もらった命を、守ってもらった命を、成長させたい。
そう思う。
何度も思う。


今日も、良い時間を過ごせた。


名もなき賢人に感謝して。
この恵みにまた、今日も生かされた幸運を感謝する。






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