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手を抜く作り

.07 2010 革の部屋 Leather comment(0) trackback(-)
br-trick1.jpg



何年か前、まだ職人さんと顔をあわせたことがなかった頃。

何度かメールを出して、返事をしてもらったことがある。
そのとき、私は拙い拙いその頃の作品を写真で見せたことがある。

あまりに拙い出来で添付するようなこともないのに、
その時の私は「端材の革をこうして使っているのです」と見せたかった。
今でもこれは変わっていないけど・・・


そんなメールなのに、職人さんから来た返事は意外なものだった。

「手を抜くっていうのかな、手を込ませない作風をしてみたらいかがですか」

全然手なんて込んでなかったと思われる当時の私の作りに、
この返事が届いたのは本当にどうしてだか分からなかった。

でもちゃんと読みすすめていくと、職人さんが何を伝えたいのか理解し始めた。


職人さんは若い頃、これでもかこれでもかと技巧を組み入れて作っていたよう。

だけどそのうち、使う人が使いやすいものを作ったほうが良い、と思い始めたそうだ。
手を込ませて技術を盛り込むと、自分は満足するけれど、
人が使うとなると(職人さんはバッグを作る人)使い勝手がどうだろう。

今はもう、随分前から、職人さんが作るバッグは必要な技巧は使うけれど、
手を込ませない、そういう作風で作っている・・・という話だった(気がする)。



私が当時作っていたのは何てことない装身具の類だったが、
それでも職人さんは、きっとこの先作るものが変化していっても良いように、
今から(当時から)手を抜くことの意味を教えてくれたのだと思う。

このことをちょっと思い出していた。




br-trick.jpg



今日、写真に撮ったのはこの一つだけだけど二つ作っている。 
でもどちらも似たような雰囲気なのだ。
それで一つしか撮らなかった。


このトリック編み(マジック編み他、呼び方色々)のブレスレットは、
簡単な上に何となく形になるので初心者の楽しい挑戦の一つだと思う。

今日はさらに簡単な三つ編みのトリック編みで、
裏も付けないで済む、風合いの良い床面の革を選んだ。

留め具には金属のボタンを使って、ボタン穴は切込みを入れただけ。


本当に誰でもすぐに作れるものだ。入門編の本には必ず載っているくらいだ。


もう一つは普通に3本の紐を作って編んで両端を紐で巻いて留めただけのもの。
こっちは本に載る必要がないほどの作り。

どちらも最初の最初、私が作っていたようなものだ。



技巧もへったくれもない今日のブレスレット(笑)
だけど、これは大事なんだよなぁ、と思う。


今だって大して何が出来るわけでもないが、それでもあの時よりは色々と学んだ。
出来ることも増えたし、学ぶことも怖れなくなった。

人が使う様なものを作ることは少ない私の制作だが、
使おうが使うまいがやたらと必要以上の手を込ませる作り方は避けている。
出来ないとなると問題だから、一通り出来る基盤は作ったが、
何かにつけて使うことにならないよう考えながら進めている。

使う人がいないものでも、手を込ませない革のものは革が主役で嬉しい。

革が目立たなくなるような技術を盛り込むのを避けている、
というのは徐々に身についたことだ。

様々な場面で、教わった言葉の意味が活きていると感じる。



私が唯一、言われたことを真っ直ぐ聞ける相手が教えてくれた、
「手を抜く」という大切な意味を、私も大切にしていこうと思う。




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