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偶然

.22 2012 革の部屋 Leather comment(6) trackback(-)
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すっかり忘れていたことに突然はち会わせると、妙な感じがする。


何年も前に買った本の表紙の話しだが、気になるイラストが描かれてあった。
じーっと見ても、そのイラストに描かれている絵の『状態』がつかめなかった。
それは編んだ革のイラストだった。


その本自体はとても有名な本で、どれくらいお世話になったか分からない。
本の内容は、編み方が沢山。
私は最初の頃、その本を見ながらせっせと何度も繰り返し編んでいた。
間違えたらほどいてやり直して、何個となく編んだものを作った。

おかげで、編み方の名前を忘れても、手が覚えてくれた。
ちょっと忘れたりしていても、紐を手にしてじっとしていると思い出す。
この本は、とても素晴らしい先生だった。



でも、一つだけ分からないことがあった。
どうして本の中に載っていない編み方が描かれているのか。
それが表紙のイラストにあった編み目だった。

あれ?と気がついて、何度も往復しながらページをめくったけれど、
どうしても表紙のイラストにある編み目はない。

未だに見落としているのか、それとも載っていないのか。

「う~ん」と考えて、やってみることにした。
それが随分前のことで、もうあれから5年も経つ。
で、5年前の挑戦は、結果から言うと出来ずじまいになった。
実際に編んでみても、ノートに描いてみても、何をしてもできなかったのだ。





度々その本を見ることはあった、その後。

表紙のイラストに目が留まるたびに、少々情けない気持ちが浮かんでいた。
スープの取り残しのアクのように、取りたいのに除けない。
仕方ないな、と思いつつも、目に映ると諦め悪く見つめてしまう。



それが今日、特に関係ないことによって、再び挑戦となった。

偶然、作ってみたかった腕飾りを写真で見かけた。
それはとても美しい腕飾り(私の評価)で、
編み目は平編みのようなのに、編みあがった姿は丸みがあるものだった。



立体感のある魅力的な腕飾りの写真をじーっと見ていて、
作れるかなぁ?とふと思い、2mmの厚みの革を切って作り始めた。

買えるものなら買うのだろうが、そこは無駄遣いできない生活なので自作。

5分くらいあれこれ紐を動かしながら、やっと合点がいく。
それで編み進められると分かり、そのまま編み続けたら・・・



出来たのは、あの苦い思い出の表紙イラストの編み目だった。


編んでいる最中に、なんかどこかで見たような気がする、と思っていた。
どこだったっけ、いつだったか。
もしかして以前に編んだことがあったのかな、とぼんやり考えていたのだけど、
どうにも思い出せなかった。 怖ろしく鈍い記憶力だ。あんなに梃子摺ったのに。


そして直に手の平に乗った、あの編み目の腕飾りを見て「ああ~・・・」と驚く。

実際には、イラストのものとも、写真のものともちょっと違うところがある。
写真は8本で編んでいて、イラストはそれ以上の本数で編んでいる感じ。
私が作ったのは、私の都合で7本の紐である。

ただ、7本の紐からでもどうやら同じような形にはなるようだ。
横に倒した時、少し上下の別は見えるが大して気にならない。



偶然。 

何年もして、忘れた頃にやってくるとは言うけれど。
本当に忘れた頃に、うっかり道端で出会ったような、そんな感覚。




会えて良かった。 出来るようになったんだ、と思うと、またそれも嬉しい。





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