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.29 2009 他素材の部屋 Other material comment(0) trackback(0)

これを見たことのある人は結構いるのではないか?
これは火起こしの道具「まいぎり式」というもの。
つい、作りたくなって作った。

火が人にもたらしたものは今更私が言うまでもない。
人は火によって生き延びるチャンスを掴んだ生き物だ。

文字通り、生き延びた。
他の動物に比べて弱く無防備な体を持つ、人。
生きるだけに留まらず、生きて子孫を永らえさせる方法を得た。


まいぎり式の歴史は以外に最近。江戸くらいだという。
漢字で書くと「舞錐」。はずみ車を使った動力の回転運動による火の起こし方。

これとよく似たものを他でも見たことがある。
それはネイティブ・アメリカンのビーズ作りの時に使われていた道具で。
そちらはドリルだ。先端が金属になっていて、ビーズに穴を開ける。
でも、もう一つ、「こっちが最初だったのかな」と思うものを見た。
それはマウスピースを用意し、弓のドリルだった。これはイヌイットの人が使っているものだった。
弓ぎり式、という火の起こし方と同じだ。応用なのだろう。


火を起こすのは当たり前の生活の動作だった。
その時代、火を点けることも火を確保することも、必要最低限の日常であったのだ。
最古の火の跡がスワルシクランス洞窟の150万年前、チェソワンジャ遺跡の140万年前という。
どちらも気が遠くなるほどの古代。
はっきりとした摩擦技術で火を起こしたという痕跡ではないが、自然発火にしろ偶発的な炎の恩恵にしろ、人が火を用いたという跡なのだ。

火によって食文化も変わる。
敵(肉食動物)から身を守ったり、寒さをしのぐ、という他に。
生では食べられなかったものを食べやすくしたり、消化を助けることになったり。
寄生虫や病疫もかなり少なく出来ただろう。
頭蓋骨は、骨の形成が顎の発達から大きく影響を受けるときく。
消化の悪いものや硬い骨などを食べていて、円盤のように顔の大きくなった原人もいる。
脳の容量が増えてきたのも、火を用いた食生活で顎の筋肉や骨の形が変化したからだろうか。


様々な意味で、人は火の力を側に永らえてきた。
恐ろしい科学の発端ではなかったか、それは現在を見ているどうしても切り離せないが。

少なくとも、火を見つけた当時、人は火によって無駄な死や地球の破壊など望んではいなかっただろう。


私の火きり板はまだ黒く焦げていない。
ここに小さな火種を見たら、くすぶる煙に、木工技術の始まりと同時に歩き出したと推理されている「求められた火」を重ねられるだろうか。


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