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半端者

.21 2009 一人芝居の部屋 comment(0) trackback(0)



先にこの写真の説明だけ。これは随分以前に買ったもの。
タクラマカンの砂漠でキャラバンと会った小さな店の店主が仕入れたものの1つ。
ラクダの骨で出来た指輪。

私が買った時に『他にも幾つか買うからまけてもらえないか?』と訊くと、
店主は『砂漠の真ん中まで行って買ってきたんだ、嫌だよ』と答えた。
私は『そりゃそうだ』と笑ってお代を払った。
店主は小さな裏道の小さな店で、砂漠の話をしてくれた。


その店はそれから数年後、なくなっていた。
店が並んでいた一角を捜し歩いたが、代わりの店が入ったからか全く分からなくなっていた。


今日、心が寂しくなることがあった。
作ったものを置いてくれている店に出向いて様子を見てこようと思った。
1ヶ月に1度くらいで行っていたのだが、今春は2ヶ月空いてしまったので今日行ってみた。
店主は不在で、代理の人がこちらには目もくれず、淡々と他の客と話していた。
それは構わないのだが、店の中を見ると私の作ったものはどこにもなかった。
狭い店で視覚の届かない場所はない。
なかった。

私は伝言を頼むこともなく、そのまま戻った。
店主がいればその場で引き取ることも出来たかもしれない。
でもまた行くことになったのが、理由が理由なので正直、行き辛くなった。


いちいち気にするようなことではないが、嬉しいとか寂しいとかなら、寂しいほうだ。

こういうとき、決まって思い出すのが『半端』ということだ。
自分の中途半端な立場や技量が、こうして分かりやすい結果になって表れる。
職人という仕事で食べているわけでなく、結果が出ない以上は趣味の深追いのよう、と自分に痛い現実を知る。
要は、『半端者』なのだ。

そうだと分かっていても止める気がないからには情けなくても進むだけ。
バンプ・オブ・チキンの歌が悲しくなるくらい頭に流れ続ける。
『星の隅で継続中です ・・・期待されるような命じゃない』
『世界の為の自分じゃない 誰かの為の自分じゃない』
痛い。フォーカスしなければ無視出来るかも知れない心の反応が、

今日はやたらにうるさかった。



誰かの反応が良いとか悪いとかじゃなくて、その反応を作り出した自分が問題点なんだ。
今日みたいなことは初めてじゃないけれど、こういうことがあるたんびに思う。
こう反応されているのが自分の「程度」、って。


あのラクダの骨の指輪を作った人はキャラバンの商人だったのか。
遠い国で誰かが買っているなんてことまで考えやしなかっただろう。
誰かが欲しくて買って行った先で、また他の誰かが呼応するように求める『もの』を作った、この指輪の製作者は十分な位置に立っていたのだ。

半端な私は自分を振り返って、どうやってまた元気を出そうか思案中。
うっかりすると涙が落ちそうになるほど、今日の心はうるさく響く。

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