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偽りの火柱

.12 2009 未分類 comment(0) trackback(0)



この絵は習作で、この後何回かの習作から本番に入るつもり。
アフリカゾウの顔は、どうしてか、いつも表情が繊細で難しい。
こんなラフな絵だけれど、このモデルになった年老いたアフリカゾウの現在は伝えられるだろうか?


ゾウは大きい。
そして群れで暮らす。
子供が生まれるまで22ヶ月もかかる。
子供は3~4年はお母さんと暮らす。

こんなゾウが密猟に遭うと、たった数年で群れが一つなくなってしまう。

なのに。


ゾウが暮らすには国が狭いからと、合法で「間引き」するコントロールを望む国がある。
人が暮らしていくにはゾウと背中合わせの生活が危険をはらんでいるからだと。
だから、間引きして、そのゾウの牙で密猟の需要を減らし、さらにその需要から生まれた金で、なんと保護活動の資金を作ると。

なんて訳のわからない話だろう。


もう、どう考えてよいのか。
そんな話の横で、密猟による象牙の炎が黒々と天に燃え上がる。
そしてパークレンジャーが収賄を要求して、その手のひらに紙幣が乗るとゾウが撃たれる。

それを密猟、と呼んで、密猟をさせないために、どうせ人が増えていく国土のために今のうちから認可された「間引き」を成立させて、象牙を供給する?

その売り上げが保護活動の資金に?



どうどうとゾウを殺して国の売り上げにするかと言う話なら、なんてヤツだとすぐ思うところだが。

殺したゾウの牙を売って、ゾウの保護資金に回せば良い、と言う。
何がしたいのだか理解に苦しむ。


年老いたオスのゾウ。
オスの牙は大きいので、年をとっていれば標的になりやすい。
彼が地面に倒れた後も彼は牙を付けたまま土になれるのか。
それとも、牙や手足が切り落とされて肉塊になってしまうのか。
顔と手足の先がなくなってサバンナに転がっている死体を見たことがある。
痛々しいだけでは済まされない惨い姿だった。

その体はその後、押収された象牙の丘と共に燻ぶる黒い炎となっていた。

この黒い炎の手前で立ち止まるゾウを、私は描けるだろうか。
立ち上る遠い煙を見つめる、まだ生きているゾウの想いを、描けるだろうか。
描いて、見た人に伝わるように、したい。

こんなことしか出来ない自分がいる。

こんなことさえ、ちゃんと出来るかどうか分からない自分がいる。

ゾウを殺しているのは、私と同じ種類の動物なのに。
私程度の声では、止めることが叶わない。


自分は何が出来るんだろう。


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