スポンサーサイト

.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

揺れる象

.23 2009 革の部屋 Leather comment(0) trackback(0)



木馬は木で作った馬だから、この場合、革象になる。
一見、鼻がヘラクレスオオカブトだが、これはこれで良いのである。

小さな揺れる象で、手のひらに隠れる大きさ。


これを作ったのは、象に乗りたい、とある人が言っていたから。

普段のその人は小さな生物をこよなく愛するビオトープの妖精のような人。
今日のこの人は「強そうな大きな動物、象が好き」と言った。

だからなんだ、と言う人もいるかもしれないが、私はこういう一面が好きだ。
人間、人を相手に話すと何気に言わない部分がある。
特に意識しているのでもなく、人には喋らない『ささやかな自分』がいる。
ちょっと慣れてきたくらいに何の気なしに出てくる言葉・一面。
本当は大切な『ささやかな一面』。


それが「アフリカゾウ」だった。


乗ってみたいか?と聞いたら、『ウン』と答えた。
アフリカゾウは大きくて、強そうで、でも何かするって言うのでもない。
だから好きだと、小さな虫や魚を好む妖精さんは、ぽつりぽつり話してくれた。




始めは木で作るつもりだった。
小さい弓を作って、ゾウを組み立てる木を取ろうとしたら、割れてしまった。
弓は用意した後だったが、同じ木がなかったため革で作ることになった。

革を切り出して、ゾウを組んだ。
耳を柔らかい革で作ってカチューシャのようにはめた。
尻尾も端革のほんとの端をちょっと切って、本体に差し込んだ。


夕方に作り終えて、その妖精さんに出来上がった『革象』を見せた。
妖精さんは声を上げて驚いて、嬉しそうに小さなゾウをつまみあげた。

乗り古したようなヨゴレ感が良いと思って、そういう風にしたと私が言うと、
妖精さんは机の上でゆらゆらゾウを揺らしてニコニコ笑った。
乗れたら乗る?と訊ねたら、
『乗る』
と、すぐ答えた。



こういうふうに誰かの嬉しそうな顔が見れる時が一番だ。
だからこの仕事は、どんなに大したことなさそうなものでも一から大事に思えるんだ。

一般的に見て、ではなくて、誰か一人の、として作るから。




スポンサーサイト

comment

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://cyatai.blog21.fc2.com/tb.php/195-ef4b0b6a

プロフィール

ea

Author:ea
EA/ 絵描き・端革細工作者

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最新記事

カテゴリ

HP・端革細工の回廊

Gremz

クリック募金

National Geographic

天気予報

天気時計

Amazon

日本語→英語

最新コメント

RSSリンクの表示

リンク

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。