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世界の果て

.25 2009 未分類 comment(8) trackback(0)



自分が生まれてきた意味を、自分を通して人は知る。

淡い感覚によって、揺れて呼吸する心によって、誰かとの間に佇むことによって。
自分、という自然な体感が精神を築き、時に歪み、時に崩れ、時に湧き上がる生命力を生む。

そのことを生涯かけてあらゆる場面で確かめて、認めて。

そうして人は生きる。




でも、生きていて、その存在を疑ったなら? 疑われたなら?

『在る』ということさえ、ある日霧霞が消えるように薄れていったなら?







世界の果て、なんて何処にあるのだろう。

ついでに言えば、世界の中心や基準点は何処?


世界の果て、と呼ばれて、世界のあぶれた者が住む場所なら知っている。
それがどこかはどうでもいいことで、それに、
何で知っているのかというのも、またどうでもいいことだ。

人は『何で?』が多すぎる。

知ったからといって、過ぎたことの何が変わるものでもないのに。



あぶれた者が住む処。

どんな想像があるだろう。

嫌われたもの? 疎まれたもの? 汚れたもの? ・・・・・

そうと言えなくもないけれど、ちょっと違う。


人の勝手な考えで「化け物」になった、多彩な顔ぶれがそこに居る。


そう簡単には到着できない場所。
行く道が一つ。
その道は常に見え隠れして、人の噂に上りはしても姿を現すことは稀。

道でなければもう一つ。
連れて行かれる、という手がある。


連れて行かれて、その世界の果てへ。

もう一つ大切なこと。

死んでも帰れない場所でもある。
帰り道は、その場所からも『見え隠れ』状態だから、運良く見つけて入れれば帰れる。

そこの者は言う。

『自分が来た(←世界の果てに)意味を見つけた時に帰る道が開く』らしい。
だから要は、『自分が来た意味を見つけられなければ帰れない』ということ。


それで、死んでも帰れないとされる。



でも、帰路の必要は殆どない。


帰る意味がない者が、そこに居るからだ。
帰り道を歩く必要がない。




帰る場所がない、誰。

受け入れてもらえない、顔。

省かれた、位置。

認められない、存在。

嘘、と決め付けられる、自分がいた事実。

名前も形も、自分ではない自分。



そんな条件を満たしている人はこの世に五万といるだろう。
でも、人としても扱われなくなっているなら、・・・・・続きはあるの?

既に「人」の何かではなかったら。
その体が、その生きている意味が、『人』以外だったら。



化け物と呼ばれ、怪物と叫ばれ、理由のない襲撃を受ける、自分なら。

何処へ行こうとするだろう。

死ぬことも許されないなら、一体何処へ。



そこが世界の果て。

たどり着く時は、記憶を失うことが多いと聞く。 でも、中には途切れた記憶のある者もいる。

辿り着くとはいうものの、大概呼ばれていく場所『世界の果て』。
 
哀れみから、慈しみからか、誰に連れて行かれたのかも誰も知らない。

そこに住む者は皆、同じ言葉を覚えさせられ、同じ言語で文字を持たない。
文字が争いを生むためだという。


ごくたまに、人間らしい形の者も紛れ込む。

それも百年前だ、何十年前だ、と。そんな単位でちらほら紛れ込むよう。


その場所ではかえって珍しい存在になる。人間の形。
そんな姿で、記憶もないまま、『世界の果て』へ入り込んだらどんなことになるやら。



生きているとは見えている全てか、否か。


その顔のうつむく足元に落ちた涙のしみは、そこに涙という悲しみがあったサインではないのか。

見えるものが、聞くものが、知る限りが、生きている全てに取って代わり、それが一回のみ与えられた命の全力の『現実』だろうか。


世界の果ては何を云わんとそこに置かれたのだろう。

その所在さえ、不確か。


そこに生きるものもまた、あぶれて、存在のもたらされなかった生命。



いるのに、いないなんて。




遠く遠く、隔離されたその場所を、住人は『いつか見た世界』と呼んでいる。







私の知っている世界の果ては、そういう場所。

たまにこの話を思い出すと、ずーっと丸1日空を見ていたくなる。










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comment

Kinu
読んでいて胸が痛くなってきます。
でもとても読む価値のあるお話。

思うのですが、人間として生まれたとき
一番必要なのは親の愛だと。
親の愛を確実に受けた子供は安心を得、
迷うことなく世の中に出て行けるのではないか、と。
人間の幸せの源はここにあるのではないかと思うのです。

ではもし親から充分な愛を受けられなかったら・・
親から愛を受けてきたと思っている私には
親からの愛をうけられなかった子供の気持ちを
きちんと理解することはできません。
それで想像することになります。
幼い子供だったら自分を理解してくれる
代わりの人、動物、なにかを求める行動をとるのでは・・と。

そして幸運にも代わりの人がみつかったなら
その人と過ごす時間の中で少しずつ
自分の存在を確認していくことに。
そしてそれが動物か何か他の物だったときは
それらに自分の分身が入りコミュニケーションをする。
そうしながら少しずつ自分を見つけていくことが
できるのではないか・・・と。
自分との対話の中から見出せるものもある、と。
自分とともだちになることで
とてで救われることがあると思います。

運命はときに非情なものがあります。
そしてそれはどうすることもできない。

自分が遭遇することで自分の人生が動いていく。
完全な自然の中のほうがそういう状況では
生きていきやすいかもしれないのでは、と
想像の中では思ってしまいます。
複雑なものが混沌としている人間社会の中は
迷う人間にとっては最も生きずらい環境かもしれません。

運よく世界の果てに行き着けたら
それは幸運だったのかもしれません。
でも行き着けなかった人たちは
自らの命を絶つことを余儀なくされたり
ボロボロになりながら
やっと生きているのかもしれません。

自分が幸せなときはこういうことは
考えもしないし、想像もしない。
そして見ないふりや、知らないふりしたり、
知らず知らず避けていっているのだと思います。

幸せな人にはその世界があり、
不幸な人にはその世界がある。
そして二つの世界は別世界。
でもわたしたちは自由な思考力、想像力を
持っています。
そして自然は誰でも受け入れてくれる。

とりとめのないことを書いてしまって
なんだか読みながら頭抱えている私がいます。
でもこのまま送信ボタンを押すことにします。

失礼いたしました。
2009.09.26 00:04
ea
世界の果てにいけたら、それは運が良いのでしょう。
選ばれる対象の条件は、一様の顔ぶれを見る時雰囲気で理解できるものがあります。
選ばれず、非常な条件下で留まる人の世界には、愛の言葉は羽が生えた夢でしかないのかも。
思い出すことさえないような。
自分がいると知っているのは自分だけ、なんて。

世界の果てが幸せだったかどうかというと、それもまた一言では表しにくい気もします。
でも、居ても良い場所があるということだけでも。
その確信が訪れただけでも、とは考えたくないます。

ただ、その立場になると誰かと比べて自分を見るということが難しい観点を携えています。
その観点は、もたらされた物といって過言ではないとも感じます。

世界の果てが、もし、家の真裏にあったら誰がそこへいこうとするでしょう。
そして、その真裏に見える別世界のようなその場所を見て、彼らがそこに居ることが出来てよかったと言葉にするのは

出来ないのです。

何も言ってはいけない気がして、言葉が出てこなくなるのです。

kinuさんが仰るように、愛を受けることが出来なかった場合、それを必死に探すものだと。
それで見つからなかったなら、もし見つけても何かのために失ったなら。

愛を知るために自らをいかほどに貶めることか。
それも尽きたら。

様々な生き様がありますが、愛を注がれた記憶があることとその愛を自分のうちに生かしていることは、
大きな大きな宝物を持っているのですよね。

う~ん。私も取り止めがなくなってしまいました。
上手く書けなくてすみません


2009.09.26 08:03
Kinu
eaさん、様々な思いをめぐらせています。
で、今ふと思ったので忘れないうちに
お伝えしようと思いました。
偶然に思ったことなのでどんな話になっていくか、
今キーを打つ自分もわかりませんが・・・

私の横で深く眠っている猫を見ながら思ったのです。
我が家の猫たちはみんな迷い猫で
それぞれの生い立ちは別々です。
彼らは自分たちの生い立ちのことは知らないし、
知ろうとも思っていない。
生きる本能のなすがままに存在している、
そしてその本能は「誰も信じられない」
という護身術で身を固めてしまい
なかなか気を許すことはありませんでした。
純粋な愛情だけが彼らに少しずつ通じて
彼らの信頼を得ることになったわけです。

人間と人間以外の生き物の間に生まれる愛は
純粋で、かけひきのない愛。
ホームレスの人たちが動物をつれて
暮らしていることがよくあると聞いたことがあります。
人と人間以外の生き物の
純粋な愛の絆の強さを感じます。

人は愛されることを求めるものですが、
そう思ってもなかなか得られるものではありません。
でも与えることはできます。
与えることで得ることはとても大きいと思います。

たくさん猫を飼って、それはお金もかかるし
時間もかかるし、大変ですが、
彼らから得るもの(愛や信頼)は
その大変さを帳消しにしておつりがくるくらい
私には嬉しく大切なものです。
ヨロくんとeaさんの関係も同じだと思います。

またなんだか分からない方向へ進んでしまいました・・・

得られなかった愛は運命のなすところであり、
得られなかった人のせいではないと思います。
得られなかった愛を探し続けるよりも
愛を誰か、何かに与えることで得られる愛に
気持ちをむけていくのもいいのではないか・・と・・・

eaさんの作品にこめられた愛は
それを使う人たちに深く伝わると思います。
2009.09.26 11:21
ea
Kinuさんの言葉を聞いていると世界に残る大きな宗教の基本みたいな気がしてきます。
良い意味です。

基本を説く人は皆、Kinuさんの言葉と同じことを伝えています。
得られなかった愛を探すのではなく、与えることを愛と知る。

それが真理でしょう。 同感です。
kinuさんは謙虚に書かれておられるけど、確信しておられるようにも思えます。
それが真実で、それが根本であり、生きる人間に最も求められた課題だと。

Kinuさんのような目で生きる命を見つめられたら、多くの火種は潰えると思います。
その火種によって道を失う者もいなくなる気がします。
私もそうでありたいと強く心に誓う日々です。
まだまだで捻くれた正確が荒馬のようでてこずっていますが(笑)

与えて満ちるものを知る。
まさにそうですね。
2009.09.26 12:25
3eyes
ちょっとここで訊いていいかどうか考えたんですが。
eaさん、この話どこの話ですか?
もしかして、eaさんって・・・・・
ほっぺたに傷跡がありませんか?顔の真ん中とほっぺたに古い傷、ありませんか?

こんなとこでなんですけど、俺の知ってるeaって人は、世界の果てからいなくなったんですが・・・・・

俺も世界の果て、知ってます。
俺はそこから来たから。
それにeaって人も俺を知ってるんです。俺はないはずの目がある男です。
2009.10.03 17:10
ea
私からこの話を聞いた人の中で、『そこを知っている』と言う人はたまにいます。
でも今までは、その意味は私の話とは異なるものでした。

あなたはなぜ、私の傷のことを知っているのか。
それだけなら、どこかで見たという気にもなりますが、
何かあなたのメッセージには胸騒ぎが起こりますね・・・
なぜ、あなたは自分のことを私に伝えようとしているのでしょう。

私はどう答えて良いか、正直考えています。



ですが、胸騒ぎの理由を伝えておきましょう。
あなたの最後の文です。
その男を私も知っているからです。
そしてその男は、まさかこっちに来る訳がない人です。

そいつの目は、目立ち過ぎるからね。

2009.10.03 18:55
3eyes
世界の果て、か。
何となく辿り着いたサイトで、何となく気になった名前が見えて、なんとなく。話し方に覚えがあると思ったけど。
世界の果ての話がそのサイトにあるなんてね。
[いつか見た世界]のことをそこの言葉でeaに教えられたら、俺がそうだと思うかもね。
俺の目が目立つと思うか?出しっぱなしじゃ目立つだろうが、そんなに馬鹿なことはしないよ。
ea あんただって随分目立つだろう?
鞭職人だったのに今は作ってないのか?
俺はあんたが俺の知ってるeaだって今は思うけど、どう?
2009.10.03 19:50
ea
もし3eyesさんが私の知ってる人なら。

この意味は分かるね?
頭の良い人だから、文字くらい当てはまるでしょう?

どんな経緯で私とまた出くわしたのか、私が知りたいくらいだわ。
3eyesと呼んだ方がいいの?
それなら私にも同じように。

私は目立たないわ。何もしないもの。
コメントありがとう。
2009.10.03 20:26

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