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森の道

.31 2009 一滴の栄養の部屋 comment(2) trackback(0)

いつも行く森の中。連山の一角。


今週は雨が降っていたために、道の先に『立ち入り禁止』の張り紙と、工事現場用のコーンが立っていた。
どうやら階段がくずれたらしい。 階段といっても丸太風に見える50cmくらいの棒を、坂の地面に埋め込んであったのだが。

崩れた、というよりも、雰囲気的には土砂で埋まったような感じだった。
道の手前のほうも、木々の根っこが宙に浮いているように露出して、壁のようになっていた土がえぐれて道を高くしていた。


これでしばらく、一つの道が使えなくなった。


だけどここには幾つもの道があるから、私は別の道へ向かってそこから森に入った。

いたるところ、雨の名残が見られた。
土砂は相当な多さだったのだ。

道となっている部分は人の手が入っているだけに土がやわい。
道はベタベタになって、足元は枯葉の層で泥を包む。
滑りやすい、そして、足がとられやすい状態だった。







でも、こんな光景も。

折れた枝に白くついていたキノコ。 
私はキノコの名前を知らないが、森全体を覆うひんやりした湿度がキノコを育てたんだ、と見つめていた。

雨の後で、キノコはあっという間に大きくなれたんだろう。








しばらく歩くと、黄色い目立つものを見た。

スズメバチだった。何にやられたのか、それとも何かこれも台風や雨の影響か。
理由は分からないけど、怪我をしているスズメバチ。

震えている。小刻みに頭が震えて、生きている。

でも、胸や触覚に怪我をしたから、今日中に命は森に還るんだろう。
死に際のスズメバチを葉っぱに乗せたまま、道から見えない木の根元に置いた。

さようなら。







あのスズメバチ、きっと毎日こんな光景を見ていたんだろう、と立ちそびえる高い木々を見て想う。

こんなカメラの狭い枠では、この大きさも圧倒感もちっとも撮れやしない。
ここは幅30cmくらいの下りの斜面。
道の右側が斜面、左側は・・・・・・・・ かなり下の方に土がある。
その左側を撮った。

この写真の上下左右、前後に、ぐるっと取り囲む続きがあると想像してほしい。
それが私の見ていた、また、あのスズメバチが飛び回っていた場所なんだ。








この森は一体どれくらい前から在ったんだろう?と思うのが、木の太さ。

冷え込んできた空気に葉が紅葉を始めていた。
赤い葉のつられた先を目で辿ると、道を斜め上に横切るような巨木の葉だった。

幹まで写せば良かった! 今になって思ったけど、びっくりするような太く大きな幹だった。


何百年、生きてきたんだろう。もしかしたら、1000年の時を越えたんだろうか。
巨木の樹皮に触って、苔の絹衣でまとった暖かさを感じた。








森は続く。急な細いぬかるみの道を、上がったり下がったり。

僅か30cm程度の、斜面にへばりつくような道を一歩一歩踏みしめながら降りていく。
滑ったら下はどのくらいの距離があるのだろう。

余計なことを考えたくない。
でも写真を撮った。

だって、あまりに壮大だったから。 落ちる怖さよりも壮大な自然の魅力が強く感じた。
どこもかしこも、木の息と土の匂い。苔や羊歯の湿った空気。
太陽の光を散りばめるような、鳥と虫と動物の声しかしない場所。








この池は溜め池だという。

とても広い池で、辺りの緑を溶かしたようだった。









雨量が水の勢いを増しているのか、そういうふうに見えた、洞窟への入り口。

洞窟の中から水が流れてくる。
この流れる水が、森中に小さな小川を走りめぐらせていた。

きっと染み込んだ土や岩の中からここに集まって流れているんだろう。
この水の袂で、子供が沢蟹を取っていた。








洞窟の場所からまた少し降りていくと、広い分かれ道にでる。

その分かれ道の始まりに、こうして別の土から染み出して流れ落ちる水がある。








ここで水を汲んでいく。

日にかざすと、沢山の気泡が含まれてきらきらしている。
ほんのり甘みがあるような、苔の匂いと黒土の香りがする、柔かい水。

飲んでお腹を壊すことはない。
それでおかしくなるなら、こんなふうに設置しない。

皆、ここを歩く人たちはこの水を汲んで、長い森の中の渇きを癒すんだ。






別の道から再び歩き続けて、急な斜面を上がっていくと、途端に開けた所に出る。

そこは広く、とても光に満ちている。
この森の中の大広間のような、開けた場所を奥に向かって進む暗がりの溝がある。
溝は、出口へと繋がっている。

でもまあ、それが簡単には出してもらえない。
来た道も斜面だらけで、帰り道が平になるはずもない。

15分ちょっと、歩く速度を緩めないで登り続けていくと、やっと出口に向かう広い道(3人分くらいの幅)に出る。


今日はずいぶん長いこと歩いていた気がする。




森の中に入らないと、私は中6日間で生命力が空になりそうになる。

居られる時は出来るだけ長く、この中に留まって沢山エネルギーを分けてもらうんだ。






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comment

Kinu
Eaさんこんばんは、こちら土曜日の朝です。
いい日を過ごされた様子、なによりでした。
私もゆっくりお話を聞きながら散歩させてもらいました。
遠出しなくてもこんなに素晴らしい
自然があるのですね。
お話をきいたり、Eaさんの視線の先をみたりすると
Eaさんの作品の源が感じられます。

私の行動範囲は庭ですが、それでもいろいろ発見があります。
そう、私も地面を見つめます。
地面にも様々な動きが見られますから。

昨日一日夜も雨が止まず鬱陶しい日でしたが、
今朝は快晴で、とても気持ちがいいお天気です。
あまり気持ちのいい朝でしたので
ドライブウェイに寝転がり猫をお腹にのせて
あたりを見回していたら、目の前の木の表面に
緑色の苔がみえてしばらく見ていました。
木にとっていいのかどうかわかりませんが、
美しく見えました。

池の水は土が流れ込んで濁っていましたが
魚たちは元気にしていました。
いつものようにフィルターの掃除をしましたが、
濁りがおさまるには時間がかかると思います。

これからしばらくお天気が続き気温が下がるので
多分木の葉の色が変わっていくと期待しています。


Eaさんも連山の散策でエネルギーを充電して、
きっとまたEaさんの作品を生み出していくのでしょう。

今日はハロウィーン、一人だけ来ることになっています。
向かいの男の子トラヴァス。
多分インデイアナ・ジョーンズになって
来ると思います。
2009.11.01 00:27
ea
Kinuさん、今日は御地は万霊節ですね。
トラヴァスは友達を連れてこないでしょうか?
でも、向かいのお家にこういう日に行けるって良い環境ですね!
仮装がカッコいいです
トラヴァスがインディアナ・ジョーンズでやってきたら、
日本の友達もカッコいいと言っていた、と伝えて下さい。
楽しいハロウィーンでありますように

Kinuさんの晴天も心地良かったようですね。
猫をお腹に、というのが想像つきます。
Kinuさんらしい感じです 猫も大人しそうだし。

私は今日も行くんです。
昨日はちょっと帰り道に咳が続いて、終始健康ではなくなっているのですが、
でも今日も行きます(笑)。

理由があって、ずっと心に錘を抱えていた友人が、
昨晩このブログを見た後に連絡をくれたのです。
その友人が『明日、一緒に行きませんか?』と。
この人がこの連山を教えてくれた人なんです。
私が教えてもらった後、一緒に行ける日があればいいと思っていましたが、
今日はようやくそれが叶います。
おにぎりを持って行ってきますね

苔の衣に包まれた木の写真、撮ってきます。

良いハロウィーンを!
2009.11.01 08:18

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