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魔法の種

.06 2010 革の部屋 Leather comment(4) trackback(0)



もし、ある日魔法の種を手に入れたら。

あなたはどうするだろう。


その魔法の種が芽を出す前に願いをかける。
芽が出てきたら、水をやり、伸びてきたら世話をする。

一日も怠ることなく、朝夕に水をやり、一日一回、日が沈む前に決めた願い事を繰り返す。

芽はぐんぐん成長して、小さな緑の茎が丈夫な幹に変わり、ある日葉を茂らせる木となる。

その木は突然蕾をつけて香気振りまく花を咲かせ、次の日になると花は散り、翌日に青い果実が実っている。

青い果実は更に翌日、枝をしならせるほどに重く豊かな熟した果実になっている。


しかし実は3つ。

実を取ってくれとばかりに枝は垂れ下がっている。

一つめの実をもいで、皮をむいて実を開けようとする。すると中から煙が噴き出して、一羽の鳥が飛び出した。

『あなたの願い事は何でした?』

鳥は殻から生まれたように、割れた実の隙間から長く鮮やかな尾羽を引き抜いて問いかける。

鳥に驚いている数秒で、そう言って鳥はあっという間に空へ飛んでいってしまった。






とまあ、ここまではよくある昔話が混ざったような私の創作話だが、話の続きは『この後悔やんでも仕方ない。』だ。
この流れなら、どうやらチャンスは後2回ではないか、と思ってトライするのみだ。



魔法の種。

一体どこから流れてきて、どうして自分のもとに辿り着いたのか。
この運命は何だろう?

いろんな思惑が飛び交うだろう。

そして半信半疑の願いの選択時間。
何を願うだろう、何を求めて、何に期待を膨らませるだろう。












私は夢想家だと思う。

人はそれを鼻で笑って、『だからいつまで経ってもお前は人並みの暮らしが出来ないんだ』と。
『それでもいいかもしれないけど、世の中そんなじゃ大変よ』とか。


そうだな。 そう思う。


だけどそう分かったところで、夢想家である性分は変わる理由を見つけられない。
世の中は大変に感じるし、生きていくのはとっても困難だ。
人並みの暮らしは出来ないし、人並みの暮らしをしたくてもその為に捨てられるものがない。

捨てられないならそのままでいなさい、と突き放されても、まあ仕方がない。
困った性分だと思うけど、お伽噺の要素を捨てる必要がどうしても理解できないんだ。





私はよく思うことがあるんだ。

魔法のアイテムは、いたずらに迷い込むわけじゃないと。
たとえどんな善人に渡っても、悪党に渡っても、どんな詩人に渡っても、どんな普通の人に渡っても、人間じゃない命に渡っても。

それは必ず続きがあって、その続きに織り込まれていく様々な人生を一まとめに変化させてしまうんだ。

皆、そこに関わった以上は、物語の中に入る。

全く信じようとしなかった人にも、物語は扉を開く。
実のところ、全く信じようとしない人にこそ、魔法の種は届いてほしいと思う。

でもどうか、その時は魔法の種の来訪の意味を本当の幸福に照らし合わせて実感してほしいもの。




物語は大体結末が現実の世の中と似通う。

悪党が悪い願いをかけたら、悪い願いがはびこって一時期大騒動になるけど、必ず魔法は解けてしまう。
魔法が解けたときには反動でバチが当たるものだ。

そして善人が善い願いをかけると、願いは永きに渡って多くの悩める悲しい人々や命を幸福な時間に招き入れる。

詩人が願いをかけると再び摩訶不思議な宝話が紡がれることになり、

普通の人が願いをかけるとその人の愛する人たちが一生幸せに浸って生きれる。

人間以外の命が願いをかけた時に起こることは・・・様々。この続きはいずれまた。






魔法の種、願いが叶うチャンスは3回まで。


二度目までは逃しても大丈夫、三度目は鳥の問いに答えないと。

もしも一度目から三度目まで鳥に会えるなら?
それは残念だけど、一度目からきちんと成功したら、残り二つの実は願いの木と共に消え去ることになっている。



欲張れないから、本当に叶えてよいものだけを選ぶように・・・







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comment

Kinu
Eaさんは夢の中・・・
こちらは寒い寒い朝を迎えましたが
お昼過ぎの今、お日様のお陰で日向はあたたかです。

とてもすてきな作品が生まれましたね。
大好きです、こういう作品。
いつも傍らにおいてみていると
元気がもらえるようなそんなパワーを感じます。
ハートの葉っぱ、心が癒されます。
ほんとうにいい作品だと思います。

植物が芽を出す様子にふれると
なんとなく心が弾みます。
春の芽吹きのときなどは
口元がほころんでくるような気がします。
四季折々の植物の表情というのは
人の心に大きな影響を与えるものだと思います。

今庭はすっかり冬景色。
でもそんななか、大ぶりの椿の花が
ポッポッと咲き出して
そこだけ華やかな色が見えます。
そうするとモノトーンで静かな庭に
ちょっと暖かな息を感じるようです。

椿はまだ蕾のほうが多いのですが、
そのつぼみははちきれんばかりにふくらんでいます。

魔法の種の芽、
どんなふうに育っていくのか
想像するのも楽しいです。

本当にいい作品が生まれました。
2010.01.07 03:47
ea
魔法の種、作っていて様々な話を思いました。
でも本当のところは、魔法じゃなくても種だけでも良かったんです

実は植物になるものを作りたかったんです。
種でも良かったし、蕾にしようかと思ったし、花にしようかとか・・・
Kinuさんにお話しておきます。不思議な木を昨日見たのです。

その木は、現実にあるのに私の目には現実ではなくて、
大きな葉は付いているのに緑や青や透明の葉で、
幹は黒くて頑ななそれも実に細い幹なんです。
大きな葉なのですが、木自体は小柄です。
光の当たる庭にその不思議な木が一本、立っていました。

私はそれを見てしばらく見とれていたのですが、
ふと触ろうとしても触れず、その木が私の目の前にはないことを知りました

これが魔法の種を私に作らせた白昼夢です。
種は育ったらきっとあの木になるのでしょう。
しかし実を見ていませんね、実はどんな実なんでしょう・・・?
花はきっと綿毛のような非現実的な花だと思います。
葉っぱはまるで逆のつやつやした葉でしたから。

こんな風に魔法の力を感じるとは思いもしませんでした
2010.01.07 11:29
Kinu
私も夢想家です。
よくボーっとしながらイマジネーションの世界に入ります。
夢想家でよかったと思います。

Eaさんが出会った木を想像してみたのですが、
葉が透明である、というところが難しいです。
でもその木がこの作品を生み出してくれたことに感謝。

願い事を一つだけ叶えてくれるとしたら・・
ということを子供の頃によく思ったりしましたが、
色々考えてみるのですがいつも思いつかなかったことを思い出しました。

今再び三つの願い事のことをふと思ってみました。
でも私の中で何かがそれを止めようとするのです。
何故なのでしょう・・・

多分運命に身を任せるしかないな、
と思うからかもしれません。
願いを叶えてもらうことで
本来の自分の運命が変わってしまうことが
たとえそれがいい方向に変わるとしても、
本来の運命をそのまま持っていたいのかもしれません。

こういう発想をするのも
興味深いものがありますね。
2010.01.07 12:49
ea
願いが叶う、という言葉に反応しないでいられる人は少ないと思います。
私も随分落ち着いたものの、やはり聞けばしばらく考えています

今、大真面目に叶えられる場面に出くわしたら、私の願いは決めているんです(笑)
私の願いではありますが、私自身には大きな変化がない願いです。

いろんなことを考えてみても(本気で考えてます)、
やっぱりその願いに行き着くんです。
あまりに対象が大きいので、正確にお願いを伝えないとなりませんが

そういう発想の時間、大切ですね。

追伸・・・Kinuさん、私の見た魔法の木、ご存知でいらっしゃると思いますよ。
2010.01.07 22:10

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