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小鳥

.15 2010 革の部屋 Leather comment(2) trackback(0)




表現するのは様々な方法があると思う。
絵でもそうだけど、特徴が出ていれば目に映ったときにそれなりに見えるものだ。

逆を言えば、特徴と呼べるイメージが意識されなければ、それらしくは見えないわけだ。


例えば、似顔絵を思い浮かべてみる。
似顔絵というのは、似ているから似顔絵なのだ。文字通りの作品を想像すれば。

でも実際の似顔絵はどうだろう。

どこかコミカルであったり、非常に突飛な描写をされていることが多い。
つまり、写実性を高く描いては似顔絵にはなれない。もし写実的ならそれは肖像画というのだろう。
似顔絵というのは、描く対象の顔つきだけではなくて、印象強い部分を描くことが似顔絵の持つ魅力なのだろう。
何の特徴らしい特徴もない顔つきの場合、その『特徴が見当たらないこと』が、特徴として描かれることになる。

描かれたその人が、傍目にはそう見えているというのではなく、その人の印象強い雰囲気を持っている部分が誇張されて絵になるのだろう。



ものを作っていると、こうしたことをよく考えさせられる。

その物体の持つ雰囲気がある程度伝わらないと、言葉を添えることになる。
説明、という言い方も出来るが、言い訳、と言い換えることも出来る。

出来るなら、言葉は添えないで済むほうが有難いものだ。
そういうものを作っていれば良いだけの話しなのだ。


それがそうもいかないから、度々考えさせられるという・・・



今日は小鳥を作っていたのだが、小さいものなのにいろいろと考えさせられた。

鳥、と聞くと人は何をイメージするだろう。
突然ニワトリを思う人はあまりいないかもしれない。鳥は飛ぶ、という意識が誰にでもあるだろうから。

飛ぶ生き物・羽・翼・くちばし・・・

まだまだ色んな『鳥』像がある。
でも一瞬、脳裏に浮かぶものを選ぶなら。 私には『飛ぶ』、というイメージが強い。
では、『飛ぶ』というイメージから『鳥』につなげるにはどうしたら良いだろう。

こんなことをあれこれ考えていた。


わかりやすいのは、翼を広げて飛んでいる最中の姿を『鳥』として作ることだと思う。
絵であれば、空の背景に翼らしきものを広げた姿を描けば、それは既に鳥として人の目に映る。
作るとなると、空の背景をいちいち用意するのも言い訳のよう。
翼を広げた以上、浮いていてでもくれないと困るわけだ。吊るすなり、棒で浮かすなり、貼り付けるなり。

では「飛んでいる」鳥のシルエットの状態に頼らないで、飛ぶものだ、という印象をまず伝えるには。



鳥が木の枝に止まっているとすれば、そこから鳥が取る行動は連想できるかもと思った。
鳥のシルエット的には翼はたたんだまま。
それでも「居る場所」がはっきりすれば、飛ぶというイメージは、見ている人の頭の中で続けてくれる可能性も出てくる。


地面にいたら歩くかもしれない。鳥の巣にいれば眠るかもしれない。
でも枝にいたら、鳥は枝を歩いて降りはしないし、枝に掴まったまま安眠するわけでもない。
(そういう鳥もいるかもしれないけど・・・)

今回の鳥は、飛ぶという行動に繋がるような状態で作りたかった。




見ていないようで人は結構見ているものだ、と私は思う。
印象とか雰囲気とかいうものは、言葉で教えてくれといってもなかなか言えるものではない。
だけど、見ているのだ。
そしてとても単純なイメージによって、記憶されていることが殆どでもある。

表情が「八」の字であると悲しいイメージ、逆八の字であれば怒りのイメージというように。
一番印象の大きいその『状態』を、資料として記憶していることが多い。



ものを作っていると、人の目に映るときの印象の強さを参考にすることは大切なこと。
純粋に表現することにも一役買うし、捻じ曲げていくにも『基』はありきだろうから。
もし私が、買い手に気に入られたくて作っているとしたら余計に気にする部分だろう。

有難いことに今の私は買い手がいないため、そこまで神経を尖らせて重視することはない。


小鳥を通して、ものを作るために必要な意識や存在力を改めて考えさせられただけ。











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comment

Kinu
Eaさん、こんばんは。
昨日は頭が重くなってしまって
頭を支えるのに苦労した一日でした。
それでコメントが遅くなりました。

この鳥、生きているようですね。
枝をつかむ脚の様子、
体つき、頭の表情がとても自然です。
日々何度も窓から野鳥を見ていますから
彼らの様子は頭に入っています。
Eaさんの鳥をみて
彼らの自然の姿と重なりました。
Eaさんの作られる生き物たちは
彼らの姿をとてもよく出していると思います。

私はピカソの線画がとても好きです。
細い線で描く梟や鳩は
まるで見ていると動くように見えます。
Eaさんの端革の生き物たちも
それと通じるイメージを感じます。

また一つ命が誕生しました。
2010.01.17 01:04
ea
Kinuさん、頭痛は大丈夫ですか?
早く治ると良いですね
そんな頭痛の時にコメントなんてしなくていいですからね。
お気遣いくださって有難うございます。

この鳥はイメージだけなんです。
だから実際の状態の鳥、として眺めたら不自然な部分は在るのです。
私は、実物を見た後でも写真を見てからでも、よく理解していないんです。
多分

出来上がってから普通の眼差しを向ければ、これは焼き鳥みたい
ちょっとウズラっぽくも見えてしまうし。
色や、革の質感や、細部への細工がないからなんですね。
でもそれで良かったんです
私は絵を描くように、この鳥を今回作ろうとしたのです。
その絵は「イメージ」として描きあがる絵だったのです。

Kinuさんが超大御所の名前を出してきたので、非常に申し訳ない気分です
でも云わんとなさることの意味は理解しました
ここに動き出しそうな気配が加わっていてくれたなら、
私の作ろうとした小鳥は成功です
Kinuさん、有難うございます。
2010.01.17 17:59

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