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誕生日のお祝い

.04 2008 一滴の栄養の部屋 comment(0) trackback(0)


お祝いがあった。

今の私は先月の予想通り、普通の人々の暮らしではないのだが、それでもお祝いの日に祝うことは出来る。

ある子供が誕生日を迎えた。その子は誕生日の朝にこう言った。
「あ、今日が誕生日だって忘れてたよ。」
それを聞いて、なんか出来たらいいなと思った。

誕生日は幾つになったって祝ってもらえたら『良い日』になるものだ。
その子は不憫な子かどうかというと、それは分からない。だが、ひどく貧しい訳ではないし、その子の家庭の事情で年々贈り物の量や値段は下がったとしても、毎年お祝いはあった。
だったらいいじゃんという話でもない。引っかかったのは『自分の誕生日を忘れる』ということだった。


小学生の子が自分の誕生日に期待しないこと。・・・・・
いろんな場所でいろんな人種の子供たちと関わったことがあるが、どこでも、自分の生まれた日を気にしない子はいない。
気に仕方は様々だ。分かりやすく楽しみにしている子もいるが、思い出したくない気の毒な思い出に包まれている子もいる。だが、本音の本音で話してくれる時、悲しみの誕生日の話さえ、いつかは良い日にしたいと希望を持っている。内緒話のように、他の人に言わないでくれと注意しながら、そのささやかで健気な希望を教えてくれていた。

『忘れてた』と笑ったその子は、自分の誕生日を忘れていたのではなくて、忘れたことにしておこうと思ったのか。
それ以上、なにも話さないで黙っていた小さな背中が、何とも言葉に出来ない。

私は簡単なケーキを焼いた。
オーブンとキッチンを借りて、バターケーキを焼いた。チョコレートのソースはロシアの人が作るような、ココアとバターと牛乳と砂糖に卵黄を練ったソースにした。もう一つ、小銭用の財布を革で作った。

その子は誕生日の夜、父親がケーキを買ってきてお祝いだったようだ。
特にプレゼントはなくてもいつもと違って特別だった夜がとても嬉しそうだった。
翌日、私は話を聞いた後、これもあげるよ、とケーキと財布の入った包みを渡した。誕生日の日に渡せなくて悪いね、というと、その子は気にもしないで喜んでくれた。

その子は笑って言った。
「ねえねえ、誕生日が来たらさ。おれ、お酒買ってあげるよ、お酒すきでしょ?」
私も笑った。私がお酒が好きなのをその子は知っていて、好きなものを選んで渡したいと思ってくれたのだ。小学生が誕生日プレゼントにお酒を買うの?と訊いたら、「うん」とニコニコして答えた。


誕生日は大事な日だ。
ささやかでも少しでも、ゴージャスでも盛大でも、その重みは何ら変わらない。
誰かが自分のことを覚えていてくれて、祝ってくれることが、また他の誰かを思い遣ろうとする気持ちを生む。
誕生日に限らない出来事かもしれないが、誕生日の日は特別、その力が大きく働くような気がした。
いてもいい、自分がいていい、そうやって無意識に蒔く種のよう。

誕生日、おめでとう。

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