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ご馳走の一つ

.07 2010 革の部屋 Leather comment(2) trackback(0)





普段、革で食べ物を作らない理由に、『美味しそうに見える気がしない』というのがある。
食べ物、というのは、色だけでなくて沢山の魅力によって美味しそうに見えるもの。
革はかさかさしていて、食べ物の持つ魅力の一つでも引き出すのは難しいと思っている。

無論、細工をすればいくらかは満足できそうなものも出来る。
革に色を塗るとか、表面になにか加工をするとか、部分的に用いるとか。

と、こうなるともう、私の作ろうとする枠外になる。革を使って革らしくないなら作る意味がない。
こうしたことから、食べ物は作らないほうが無難、と私は思っている。



それが今日は、上の写真を見たまま、お肉を作った。




これには自分でも『あれ?』という気分。 でもなんと素敵なお肉になってくれたことか。


骨は浜辺で拾った。二個とも丁度同じ大きさの、同じ形の、白く乾いた骨を見つけていた。
何の骨かは分からないが、何かの腕の骨だろう。
とても良い形をしていたし、きれいな乾燥具合だった。

ふと、昨日のクルミに続いて『海からの贈り物トレイ』を見ていて思いついたのがお肉だった。

この骨に塊のお肉をつけたら、すごく美味しそうだ、と。
焼けた肉の色と艶だったら、持っている革で似たようなのがあると思った。それに革をそのまま使える。

これなら作っても良いかも、と分かると、楽しくなってきた。









私の好きな映画には幾つかの分類がある。
一つはファンタジー。
そういう映画には、大体こういうお肉が登場する場面が出てくる。

そういうのを見るたびに、いつも心の底から『あの肉が食べたい』と眺めていた。


今日のお肉は小さめだけど(笑)、これはこれでとてもよい出来だ。




これの6倍くらいの大きさがあったら。それが本当のお肉なら。 数年ぶりに大喜びする。
私の大好きな食事には欠かせないシルエットだもの。

焼いた塊のお肉(出来れば骨の付いたままの、持って食べれる肉)と、ライ麦の大きなパンとスープ。
スープも沢山ジャガイモとキノコが入っているやつ。
あとワインが何本か。



こんな食事、しばらく食べてないなぁ。 昔は毎日こんな食事だったというのに(笑)


革で作った骨付き肉。
見ていたら、郷愁(食事の場面のみ)の香りが心に漂ってくる。









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comment

Kinu
嬉しいです。
思いがけない作品のテーマ、
とても嬉しく拝見しました。
いつか食べ物は作らない主義だとお聞きして
何故なのでしょう・・・と思っていました。
どうしてどうして先日の動物ビスケットといい、
今回の骨付き肉といい、こういう作品は大好きです。

骨付きの肉は日本では殆ど食べたことありませんでした。
日本で食べたのは薄切りのお肉。
今はその薄切りのお肉に憧れます。
当地のお店ではあれほど薄く切る技術がないのです。
薄切りのお肉はいろいろにアレンジできるので
本当にあったらいいのに、と残念です。

あ、日本で骨付きの肉といったら
鳥の骨付きのあしがありましたね。

Eaさんのお肉、美味しそうに見えます。
このお肉を見たとき、
ケイブマン(洞窟の住人)が浮かんできました。
なんとなく、ケイブマンはこんなお肉を
その昔食べていたのではないか、と。

これからも食べ物の作品楽しみにしています。

2010.02.08 08:33
ea
この言葉を見た時に、何かとても嬉しくなりました。
嬉しさと一緒に、わっと何かが開かれたような。
そうですね、昔に生きた人たちも、きっとこうした感じのお肉を食べていたかも。
そう思うと、作ってよかったと一入です。

あと、そうか・・・と思わされたのは、そちらはアメリカで薄切り肉のほうがないこと。
そうでしたね。
Kinuさんのお住まいのほうでは骨付き肉のほうが(塊肉?)多いのでしたね。
何と羨ましいことでしょうか。

薄切り肉は大きな刃のスライサー(60cmくらいある)で作っている感じです。
肉屋さんであれを見た時に、非常に怖かったのを覚えています。
手が危ない・・・と。
確かにアレンジの仕方は多彩です。

でも私のアレンジの仕方は可笑しいのです。
私、薄切りにくしか買えない時は、丸めて塊みたいに作るのです。
そこまでして塊のお肉が食べたくなる時があるのです。
変ですね(笑)
ニワトリのモモはスーパーなどだと、骨が付いているだけで高いですし、
これもまた季節もののようで、時期ではないと見かけもしないのです。
この前なんて、明らかに不自然な豚の骨付き肉を見ました。
よく見ると、大きめに切った厚みのある豚肉に、
肋骨の細い先の部分が差し込んであるのです。
私がほしいのはこんなのじゃない・・・と、苦笑いでした。

今回の革のお肉は、海亀か何かの骨だと思うのですが、
骨が短くて可愛い形をしていたのです。
それでお肉も可愛く小さくなって・・・
もう少し大きめの、それこそケイブマンの食事にもってこいのものが見つかったら、
今度はもっと迫力のあるお肉を作りたいです。

2010.02.08 10:10

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