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掌革

.13 2010 革の部屋 Leather comment(2) trackback(-)




掌革と書いて、「たなごころがわ」という。


これの名前が、そういう名前。 Sailmaker's Palmと呼ぶほうが多いのかもしれない。
あると助かる道具で、これを使えば厚く硬い革を縫うときも手が痛くない。

この道具は随分前から知っていたけど、自分で使うかどうか分からないから作らなかった。



Sailmaker's Palm。 縫布の時に針を進めやすいように作られたもの。

これは船の帆を縫うときに生まれたと聞いている。
帆を縫う針は太くて大きな針。
その針を使って分厚い布を縫い続けたら、どんなに手の皮が厚くても手は痛んでしまう。

だって帆は大きくて、とても長い距離を縫うことになるんだから。


手を保護しないと縫い続けられない。
縫い続けられないということは、船が出られない。

順調に帆布を縫うためにはとても必要なアイテムだと思う。






palm4.jpg




こうやって使う。

親指に輪の部分をかけて、掌にあるあの金属の部分で針を押す。
こんな金属付きの革道具がないと針が進められないなんて、素手ではどれくらい手にダメージがあるのだか。

とてもとても大変な作業だ、というのだけは分かる。





palm3.jpg




後ろはこうなっている。

でもこの後ろ側は、結構様々。

ベルトタイプに調節できるものもあるし、パチンと留めるものもあるよう。
こうして縫いつけてしまうものは昔からの形。

これ自体は自分ですぐ作れるものだし、特に誰かと共有するようなものでもないから、
きっと個人個人で自分サイズを持っていたのだろう。
そうであれば、後ろ側を縫い付けても別に自分しか使わないのだからそれで良い。







palm-matal.jpg




金属の部分は何が入っているかというと、これ。


1ダイム硬貨に凹みの穴を打ったものが、斜めに切ったコルクの上にくっついている。

本来の凹み穴は、もっと大きめでもっと深め。
それは蜂の巣のように見える。


私は小さい物を作っていたり、縫い目の間隔が狭いものであれば、当然だけど掌革は使わない。
ただ、大きめのものを厚い革で作るときや、重ねて縫い付ける厚い作りのものは、この1ダイム硬貨に助けられるだろう。

この凹みの部分に針の頭をずれないようにあてて、なかなか通らない針を押すのだ。


私が使う針は大きな針ではないからこの程度で足りる。

それでも2mm幅くらいの針を縫い進めていくのは時々針が折れたりして、結構大変。
この掌革が作れて、私のこれからの作業は痛くなくなると思うと嬉しい。


もう一つ付け加えておくと、この硬貨を固定する革は本当は原皮。
水で柔らかくして、硬貨よりも小さい穴を丸く開けて、硬貨にかぶせて形を作って乾かす。
乾いた皮はプラスチックのように硬くなっていて、それを使うとか。


私は持っている革で作ったので原皮は登場しなかったが、原皮をお持ちの方はそれで作られたほうがきれいに作れると思う。






今日はいいものが出来てよかった。

ちょっと安心した。







palm2.jpg





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comment

ea
今回の掌革、本当は指ぬきを作る予定だったんです。
だけど指ぬきって、私はやっぱり使いにくいんです。
Kinuさんと同じ理由です。

不思議ですね、指というのは。自由な間隔があるのでしょうか。
指ぬきをはめると、隣り合う指と間隔が開いてしまうからか落ち着かないのです。
掌はそれがあまりないので、掌革を作ることにしたのです。

ですが指ぬきは小さくて小物作りなどに向いていそうなのに、
掌革はまさしく大物縫いの風貌です。
私はサイズが小さいものが多い作品ばかりですから、ちょっと大袈裟かなぁとおもいました。
革は厚いものが多いので、そういう意味では掌革のほうがあっているのかもしれませんが(笑)。


Kinuさんのお母さんは手先が器用な方だったと・・・
ぬいぐるみや巾着を作ったり、衣服にアップリケを施してくれたという話を覚えています。
指ぬきのイメージは、まさにお母さんのイメージですね。

昔のお母さんは皆そうして日常の裁縫を普段の生活としていた、そんなイメージがあります。

2010.04.14 10:27
Kinu
Eaさん、いい作品ができましたね。掌革。
指ぬきと同じ用途なのですね。
確かに大きな針で厚い帆を縫っていくのには
指だけの力では大の男の人でも無理でしょう。
今殆ど縫い物をすることはありませんが(昔も・・・)、
母が縫い物をするときは必ず指ぬきをつけていました。
私も真似をして指ぬきをつけてみましたが、
ぎこちなくて指ぬきなしで縫っていました。

使用目的があるにしても、
これだけでも個性的なアクセサリーになりそうですね。
ダイム硬貨を使った、というのが意外でした。

ちょっとよいリズムが戻ってきたようで
私も嬉しいです。
2010.04.14 01:35

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