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鯉のぼり

.27 2010 革の部屋 Leather comment(2) trackback(-)
koinobori.jpg




革の鯉のぼりなんて今まで考えたこともなかったが。


それに今回はちょっと私の規律をはみ出している。
革に色を塗らない、という方針なんだけど、この鯉のぼりは塗っている。


鯉のぼり、本当は色を切り抜きであてはめて作ろうと思っていた。

でも調べるうちに、描いたほうが良いと思うに至る。
理由が単純で、鯉のぼりは紙や布に描いたものだからだ。

昔から、そう決まっている。それが鯉のぼりなんだ。


なので私もそれに従うことにした。


それでもあまり塗りたくない気持ちもあって、非常にラフな塗り方で済ませてしまった。
もっとウロコの線とか、ちゃんと描くものなんだけど。

いつか和紙や布で鯉のぼりを作るときには、是非丁寧に描いて作ろうと思う。






koinobori2.jpg





どうやって宙に浮かせようかと思案したけど、置けば一応革なので立ってくれる。
だからまぁ、これで良いかということで。




鯉のぼりの思い出は私にはない。

私の家は中途半端な日本だった気がする。
人種は日本人なくせに、四季折々の行事や風習が殆ど行なわれない家だった。

宗教柄(カトリック)、仕方ないことなのかもしれないが、子供のうちは理解できないものだ。

近所の農家の庭には、それはそれは立派な鯉のぼりが何匹も晴天に泳いでいた。
それを学校の帰り道に見上げては、なんで家はないのかな~とぼんやり思ったもの。


子供の日が何なのかも良く知らなかった。



今回鯉のぼりを作ろうと思ったのは、そうしたことで思い出の為などではなく。

・・・・・約束の為だ。




約束とは言ってみたものの、その人は覚えているかどうか分からないのだが、実は鯉のぼりの話しをした人がいて。
つい半年ほど前だったか。

私が作った『魚』があって、その魚の出来について話題が鯉のぼりに移行したのだ。

見た目がちょっと・・・ いや、結構かな。 鯉のぼりに似ていたから。

その人は、「鯉のぼりみたいで可愛い」と言ってくれて、小さい鯉のぼりなら家に飾る、と。
その時は『鯉のぼりとなると難しそうだな、ちゃんと知らないものなぁ』と思った。

私はそれで、「いつか大きい革で作れるときにチャレンジします」と答えていた気がする。



もうすぐ5月。

近所に鯉のぼりを見かける回数が多くなってきて、半年前に自分が言った言葉を思い出した。




大きい革で作るのはまだまだ無理だろうが、ふと目を向けると黒と赤と青の革が目に入った。
これで・・・ と思い立つ。

作れるかなぁ?と大きさを見ながら、3匹の鯉のサイズを検討した。


何とか出来そうな気がした。

色付きの革は本当に稀にしか見つからない。
あってもちょっとだったり、形がとっても難しくて。

でもどうやら、本当に小さい鯉のぼりなら作れそうだと分かって、今日作ることにした。



夕暮れ時、雨のそぼ降る暗い時間に鯉のぼりは3匹揃った。


後は異国の空に飛ばすだけ。






koinobori3.jpg
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comment

ea
Kinuさん、お褒めに預かって嬉しいのですが、
実物を目の前にしたら結構いい加減な塗り方なのだと思うので、
いささか恐縮しています・・・

赤い鯉は革が硬かったのでウロコに凹凸をはっきり出せました。
でも黒いのと青いのは革が柔かいとか薄いとかで、一応同じことをしておいたのですが、
やはり凹凸は残らないままでした。

赤いのだけを見るとポコポコ感があって少し立体的な感じです。
しかし筆の使い方も丁寧ではなかったので、今更内心慌てております。
少し修正をしたほうが良さそうな気持ちです。


鯉のぼりは庶民の風物詩だったのですね。
武家のように位が高くなかった商人は、お金はあるのに低く見られていたから、
お武家様の行事に対抗して作った5月のものが鯉のぼりだったと。
水の流れに逆らって上へ上へ登ろうとする鯉の姿を、
我が子の成長に期待して重ねた「鯉のぼり」。
絵師に頼んで大きな鯉を暖かい五月晴れに飾るのはどれほど自慢だったでしょうか。

Kinuさんの育った家では掛け軸でお父さんがお祝いを示してくれていたのですね。
その掛け軸を床の間に飾る時、お父さんは毎年Kinuさんの無事な成長を願っていたのでしょうね(^^)。

革の鯉のぼり、掛け軸の中に泳いでいた姿に重なるお手伝いが出来たでしょうか。
2010.04.28 09:55
Kinu
見事な鯉のぼりが出来ました!
表情のなんと豊かなこと。
3匹の表情を見ていると思わず微笑んでしまいます。
鯉のぼりではなく、これは鯉そのものです。
絵付けもただ絵付けされただけでなく
3Dの効果も施されていて
Eaさんの細部への心遣いが感じられます。

いつも動物や他の生き物をテーマにして
Eaさんが作品をつくられるとき、
それぞれの生き物たちの特徴を
実によく表現されるのに驚きます。

子供のころ、お雛様と五月の節句は
特別なお祝いをした記憶はないのですが、
父が床の間に掛け軸をそれぞれかけていました。
ひな祭りの掛け軸はお内裏様とお雛様
二人の人形がシンプルに並んでいる絵。
五月の節句の掛け軸は
田舎のお家の縁側に両親と祖父母がこしかけ、
前の庭で男の子が兜をかぶって走っていて、
庭には鯉のぼりが風にはためいている情景でした。

我が家の季節は掛け軸で決まっていたような気がします。
掛け軸は上等なものでなく、
ただ父が大切にしていたものでした。
父はいつも特別な気持ちを持って
掛け軸をかけかえていたような気がします。

話がそれました。
元気な鯉たちが生まれて
なんだかとてもおめでたい気がします。
2010.04.28 06:30

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