スポンサーサイト

.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

薄明かり

.15 2010 一滴の栄養の部屋 comment(2) trackback(-)
uni.jpg



自分の家の中を見ていて、いつもと同じ時間に、いつもあった光の濃度を改めて知る時がある。
よくよく見てみれば、それはいつも限りなく主張しなくて、限りなく私の生活の色を含んでいる。

薄い明るさ。

不思議なもので、太陽の差し込む部屋の「明るい」よりも、家の中のものがきちんと見分けられる。
この明かりの中に生きているんだなぁ、としみじみ見つめる。


決して明るい部屋じゃない。
全然ファンタジックでもない。
人が来ても居心地が良いかどうか、訊くまでもない。

そんな光の濃度なのだけど、その明かりの空間に自分が映っている。他の、家具とか、ものたちと一緒に。



革の色はくすんでも見えないし、銀面が照り返すような見え方もしない。
光を飲み込み続けるような、柔らかくて静かな生き物の肌のように見える。

海から連れてきた沢山の亡骸。
貝とか、ウニとか、砂の塊とか、骨とか。
そういったものも、不思議と息をしている風に思うときがある。

安物の家具や食器、くたびれた古い小物たちもまた、同じようにちょっとの埃なんて気にしない生き物みたい。



何か、どこかでこうした感覚を覚えているな、と思い出していたら、
思い当たるのは人気のない博物館だった。

日中は電気がついていなくて、自然光が木の床に落ちた反射で博物館の壁や天井をやっとの明かりで照らしている。
博物館に収められている沢山のものが、実のところは聞き取れないくらいの呼吸をしているみたいで、
人なんて本当に来るのかなぁと思うほど静まり返っている、埃さえも一筋の細い光に宝石みたいに見える場所。


もう一つは屋根裏部屋。

でも屋根裏部屋はイメージでしかない。昔どこかで見た気がするけど、いつだったかさえ思い出せない。
ただ、やっぱり薄明かりの光に、生のないはずのものが呼吸を許される条件みたいな沈黙が漂う。



人以外の存在が知らず知らず集うような、そんな薄明かり。

私の家にもそういう少し忘れられた感じの光が存在している。
でもこの光の濃度に、毎日委ねている。

明る過ぎるのでもなくて、暗すぎるのでもなくて。


いろんなものに守られているのかもなぁ、と思った朝。





tana.jpg



スポンサーサイト

comment

ea
何となく、今日は気になったのです。
理由はなかったのに、薄明かりの中のものたちが目に付いていたのです。

今日は晴れていたのですが、午後は雲って寒くなりました。
朝の話でしたので、朝の晴れた光の中。
部屋の中に入ってくる光は間接的なものです。

私の日時計を見て気がついた人もいるかもしれないけれど、
私の住処は南向きの部屋であっても9時を過ぎなければ光が来ないのです。
写真に撮った貝と棚は、どちらも北側の窓。
だから余計に『薄明かり』なのです。

だけどこの明るさがいつでも気持ちをなだらかにしてくれます。
不安な日も、悲しい日も、苦しい日も、
嬉しい日も、待ちわびた日も、何もない日も。
この明かりの中に常に溶け込んでいるのでしょうね。

こういう明かりのような存在になれたらいいな、と
ちょっと思ったのでした・・・


Kinuさん、月明かりも大切な明かりです。
私、月光の夜はカーテンを開けてずっと見ながら眠るのです。
絶対特別なことがある、って、もう30年くらい信じながら(笑)。


2010.05.16 00:26
Kinu
薄明かりというと子供の頃の実家の家が思い浮かびます。
特に病気で学校を休んで布団で寝ているとき
すりガラスから差し込む光がとろんとしていて
心地よい眠気を感じさせていました。

薄明かりというと日本家屋のイメージが浮かびます。
そして静けさ。
そう、博物館とか屋根裏部屋。
そこに存在するものたちの息遣いが感じられる。

薄明かりという光の加減は
一人でいるときに感じるように思います。

薄明かりと同じように特別気になる明かりに
月明かりがあります。
月明かりは結構明るく感じます。

おっしゃるように薄明かりって
なんとなく安心感を得ますね。
Eaさんの提供してくださったこのテーマ、
深く心にはいってきて
いろいろな思いが浮かんできました。
2010.05.15 23:36

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

ea

Author:ea
EA/ 絵描き・端革細工作者

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最新記事

カテゴリ

HP・端革細工の回廊

Gremz

クリック募金

National Geographic

天気予報

天気時計

Amazon

日本語→英語

最新コメント

RSSリンクの表示

リンク

検索フォーム

月別アーカイブ

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。