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道を示す人

.23 2008 未分類 comment(1) trackback(-)




乾いた谷へ向かう群れがある。

風が吹くたびに吹きっさらしの大地を砂が走る。

固い地を、風以外の音も聞けない歩みの末、

そびえたつ壁の亀裂のような隙間に入る。


天に突き上げるような立ちはだかる岩の壁に

景色、金茶の一色に染まった羊の群れが向かう。


羊を先導する人がいる。

風はらむ布を体に巻いた羊飼い。

喋ることのない唇を引き結んで、耳に聞こえぬ声を頼りに歩く人。

石の様に硬い杖を握り、羊の群れをまとめて進む。


不意に怯える羊の声を、肩越しの眼差しで静める羊飼い。

嘶きも短く、羊は羊飼いを頼りながらついてくる。


見渡す限りの何もない荒野の中。

どこを見ても同じに見える変わらぬ風景の中。

荒野に迷った羊が、一頭また一頭と群れに合流する。

どこからともなく、とぼとぼと現れたはぐれた羊は、

羊飼いの導く群れに混ざる。

どこへ行くのかを知らずとも、

羊は居場所を求めて共に進む。


羊飼いは何も言わずに羊を牽いて、砂の飛ぶ風の中を進む。



断崖の谷間を抜けたら、

その先に広がる風景はどんなところなのだろう。

金色の羊飼いが

金色の羊の群れと

辿り着く場所は。


あなたにも見えるだろうか。

いつかあなたも着くのだろうか。

私と行こう。





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comment

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すごく久しぶりにこの詩を読みました
いろいろ胸中に抱えていたところなので、なんだか語りかけられたみたいに感じました
僕も羊です きっと
それであなたの言う、金色の羊飼いについていくと思う
励まされた、って言うか、安心した感じです

良かった、この詩をたまたま見つけて
2013.09.04 17:53

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