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夏間近

.02 2010 一滴の栄養の部屋 comment(0) trackback(-)
natu1.jpg



戸外に出ると、いろんなものを見ます。
そのたびに写真に撮ろうかどうしようか、迷いました。
写真に撮ろうとするのは、悪いことじゃないのだけど、
何だかそういう自分の態度を恥ずかしく感じるのです。

せっかく自然の中にいるのに、それでも写真を撮るのが感動と同時に行動に出るのは
何となく私の苦手な"おとな "像。
生き物や多くの自然を目でじっくり追って息を潜める緊張感の喜びよりも、
カメラに収められればいいや、とばかりにカメラのシャッター音を響かせるのですから・・・

カメラマンなら別だけど、当たり前に静寂を忘れた気持ちは後ろめたいものです。
でも少し、撮りました・・・ 


小さな華奢な体のイトトンボ。
岩陰で休んだり、私の腕に止まってみたり、とてもおおらかなトンボでした。

小さな小川がずーっと走る山林は、麓が田畑になっていて実に田舎らしい感じでした。
のどかで、時間の分かるものは日の高さくらい。


その小川を覗き込んで少しずつ歩いていると、暗い木の影にひらっといろんな虫が飛びます。
写真のイトトンボはあまりに細くって小さいのでうっかり見落としそうでした。
小川の中にある大きめの石の上に青白い光が一線ある、このトンボの印象です。

このアオモンイトトンボも青味がかっていますが、不均翅亜目のシオカラトンボの青さも宝石のようです。
昆虫や鳥や魚の持つ青い色。 本当に類稀な美しさです。
写真で確認するまで気がつかなかったのですが、もう一匹いるイトトンボはメスなのでしょうか。
少し儚い紗のような、そんなおしとやかな雰囲気です。

写真には撮れませんでしたが、このトンボの写真を撮った後、
すぐ近くにアオダイショウがゆっくり進んでいました。
水の中にはこれから大きくなる、魚の稚魚がたくさんいました。
ウズラもつがいでさくさく走っていきます。木々の根元を茶色い影が慌てて逃げているのです。


今や、こうした身近な生き物たちはちっともお目にかかれない地域が増えました。





natu2.jpg



こちらもうっかり見落としそうな暗がりにいた、ヒキガエルです・・・
と思うのだけど、これはとっても暗い夜に撮っているので今一はっきりしません。

私の友人の画家はこの写真を見て、『トノサマガエルだね』と自身ありげに言っていましたが、
トノサマガエルにしてはお顔がやや違うような気がします。
でもこのカエルはまだ小さくて、10cmくらいしかありませんでした。
ヒキガエルは倍近く育ちますし、まだ成長途中かもしれないのですが多分『ヒキガエル』では。

じーっとしていて、何ともかわいい顔をしています。
お腹も福々として、小柄ながら貫禄があります。
ただ本当に石のようにこちらを見続けているので、そっと近寄ってしばらく観察していました。
何にも動じそうにないので、写真に撮らせてもらったのです。

子供の頃の私なら間違いなく抱っこしたがります。
現在の私は、抱っこや捕まえることは生き物への自分勝手だとわきまえて、言い聞かせています。



natu3.jpg



これは見ての通り、網戸に張り付いたクワガタです。
家に戻ってきて玄関近くに網戸があるのですが、クワガタがいることに気がつきました。

台所の棚の電気をつけて、外からみるとやはりクワガタ。
クワガタやカブトムシに会うと、どうして胸が躍るのでしょう。
このクワガタはオスなのでしょうか。 すでに立派なあごを開いて様子を伺っていました。

まるで「おかえりなさい」のようなこのクワガタの出会いに嬉しかったです。
例え↑違っても、こうした感覚が大事なのです。

そういえば、去年だったか、ミヤマクワガタにあったことがありました。




natu4.jpg



今更写真を思い出しましたが、こうしてみるとミヤマクワガタは外国種みたいです。
私のイメージのクワガタは、網戸に張り付いていた漆塗りの器のような黒いクワガタ。

ミヤマクワガタは何ともいえない迫力と野性味がありますね。
武士と野武士のような、そんなクワガタ観です。



小さな生き物たちはよくよく見ていると、アスファルト尽くめの地域にも少なからずいます。
それでも私達は見つけることが難しい。
もしかすると、見つけることが難しいのではなくて、見ていないのかもしれませんね。

それに山間や渓流近く、また海辺などに生息し続ける生き物たちのほうが目を引くのも確かです。
もしもしょっちゅう季節ごとに出会えているなら、いちいち感動もしないのかもしれません。

昔、一人で北海道の旅に出た時、そこでお土産屋で話した若い男性の言葉が印象的でした。
彼は生まれも育ちも北海道で、一度二度しか東京に行ったこともないし他県にも行ったことがないと。
ですから、丹頂鶴の飛来や湿原での姿なんて、子供の頃から飽きるくらい見ているから
毎年の普通なんだと話していました。
鮭が川を埋め尽くすほどの黒々した川面を見た大勢の観光客が、しがみついて写真を撮り続ける姿を見て
その人はタバコを吸いながら「そんなに珍しいかね」と興味なさそうに呟いていました。

『「そんなに」珍しいよ』と私は少し間をおいて答えました。
『私は神奈川県から来ているけど、鮭は川に来ないし丹頂以外の鶴も見れない』と笑うと、
彼もまた「まあ、いいんでしょうけど、自然が多いってことは人間は不便ですからね」と苦笑いをしました。

お土産の棚にもたれかかった彼は、スーツをきっちり着て場違いな印象があったのだけど、
彼のように思う人が集まって、都市や街は作られているのかもしれないなぁ、と思ったのを覚えています。



私は不便さは全然嫌じゃない人間だけど、どういうわけか関東の街中に住み続けていて、
お土産屋の男性は便利と街の楽しさを求めているのに、ずっと大自然の北海道に住み続けている・・・


小さな生き物たちを見るとき、消えないで側にいてくれている姿にホッとします。
住みにくいだろうに、街中で精一杯生きていてくれる姿を、これからもホッとしながら見つめるんだと思います。



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