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生き物の側に

.07 2010 一滴の栄養の部屋 comment(2) trackback(-)
0906b.jpg



大自然に住んでいなくても生き物には会える。

それがただ単に、珍しいとか遭遇率が低いとか、そういう種類じゃないだけだ。


今日は画家が生まれ育った土地の・・・ というと何だか妙な言い回しだが、
とにかく彼の幼少時の遊び場だった場所へ連れて行ってもらった。

そこは大きな寺で、寺の境内に池や公園や宿泊施設や学校まであるところ。

私は宗教上、寺は縁がないのだが興味は尽きない。
建造物としても、その教えとしても、全く興味深い場所だ。


大きなお寺で散々遊んだ画家の子供時代をしつこいくらい(何度も聞いてる)説明されつつ、
境内を歩いて回った。


最初にしたのは鳩の餌やりだった。
それで鳩の写真。



0906b2.jpg



実はこの寺のことは私も少々知っていて、
画家と出会う10年以上前に寺に何度か行った覚えがある。

その時の鳩たちは驚くほど数が多くて、非常に人馴れしていた。
二百羽くらいの鳩が常に境内に砂埃を立てていて、
餌でも持っていようものなら人間の頭でも肩でも腕でも、
乗れそうなところはどこにでも乗っかってきた。

そうした印象があって、この寺の鳩は相当手ごわい印象があったのだが、
今日、10数年ぶりに餌をあげに行ったら、鳩はほんの数羽しかおらず、とても臆病だった。

画家もそのくらいの時期の鳩を覚えていて、
きっと世代交代を何度もしている間に人間が餌やりに来なくなって
鳩の数もずっと減ったのかもしれないねと話していた。



人気が少ない境内は、残暑の眩い光路を木々の隙間に落としながら、
開山忌と書かれた看板に寂れた風を吹かせていた。

私達は三宝の松と呼ばれるちょっと雰囲気の変わった大松の側をとおり、
池へ行って鯉やナマズに餌をあげることにした。


池には小さな鯉と、大きな鯉、それにまだ子供のナマズと、カメがいた。
別にされていた池には当地の種類を保つ寄贈のメダカと金魚が泳いでいた。
池の向かい側に長いときを過ごしてきただろう何本もの立派な木と、
静かに立ち尽くす弁才天がいた。

亀はよく見るとスッポンのようで、
長い首と先端の細い吻で餌を食べに何度も水面をつついていた。



飼われている生き物だろうが世話されている状態だろうが、
その生き物にとっては人の世話など大して差はないだろう。

よくお坊さんが残った白米などを御椀から池に投げ込んでいた、と画家は教えてくれた。
それを鯉たちが知っているように我先にと素早く追う。
そうした風景を眺めながら、弁才天像によじ登って(恐いもの知らず)ご神木に木登りして、
夏に木に集まる玉虫たちを見つめ、蟻地獄やオケラを探して地面に張り付いて、
寺の階段に隠れて大人を脅かして、休憩所のおじさんをからかって、
カメに餌をあげて鳩に触りに来て、
彼は大きくなったと。



帰り道、生き物と学ぶ時間について話していた。

飼われていようが野生だろうが、人間とは別の生き物であることに違いないという。
野生だから尊くて、飼われていたら人以下なのか。
そんなことはないはずだろうに、そういう風潮はどうしてか人の心に潜みやすいね、と。

教えてくれることは生き物のその姿に、そのあるままにこそ見出せる。

飼うのは積極的には思えないことだけど、
同じ立場にいる生命というのはどの状況下でも変わらないと思う。

そのことを尊重して、大切に捉えて見つめることが出来るかどうか。


餌やり、という言葉は好ましくないけど、接点を持てる一時。
嫌なら来ない。 もしくは食べないか、食べて離れる。それだけのことだ。

今日は、他の命と一緒に過ごせる時間がゆっくりに思えた。

池の手前には、生き物供養の石が立っていた。




0906a.jpg



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comment

ea
鴬丈さん こんにちは。

私は絵はいろんな雰囲気の絵を描くのです。
若い時に様々なタイプの絵を模写して過ごしていましたから、
実の所、自分が本当はどんな絵を描くのかよく知らないのです。
それも考えようによっては良いのかもしれませんが・・・

動物の絵を描いている時は、どういう描き方でも楽しいです。
描きあがると反省点は見えてきてしまいますが、
やはり描いている最中はただ楽しいと思えて、今は楽しいです。

絵を見た方に嬉しい感想を言ってもらったりすると、
照れるやら嬉しいやら、とにかく有難いです。
どうぞ楽しんで眺めていって下さい。 有難うございます。


お寺に限らず、鳩や鯉は公園などでもいますね。
うっかり何も持っていないときに大勢(生き物)がいるときは
「しまった・・・」と、とても後悔します。

最近はどこに出かけても抜かりないように、
車の中には餌を紙袋に入れて運ぶようになりました。
餌をあげているとき、動物の顔や姿を間近で見られるのは本当に嬉しいです。

ご訪問有難うございました。またどうぞお越しください。
2010.09.07 17:44
鴬丈
最近動物の絵が多くなって楽しく見てます。
革物も思ってもない作品が登場したりして好きですが、
Eaさんの絵も好きです。作風が違う絵を幾つも描けるんですね。

お寺に行ったんですか。
オレも寺とか神社のハトにエサあげるの好きです。
魚とかも餌あげるとかわいいですよね。

2010.09.07 09:57

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