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カード立て

.23 2010 他素材の部屋 Other material comment(0) trackback(-)
cardstand.jpg



備品の一つ、カード立て。


さっきまでこれを作っていた。

朝起きてから、朝食を食べて洗濯物を干して、
ノコギリとドリルの音を立てて、
絵の具で色を塗って針金をクリップバネに曲げて、
3個のカード立てができた。

備品というのは目立たないのに、ないと困るものである。




朝食を食べている時、作品説明のカードをどうしたらいいか考えていた。

展示会に出すとはいったものの、
一体どのくらいの場所を使えるかよく知らないし、
使う場所が机も台もない場所かもしれないし。
もしかすると机や台の一角を使わせてくれるのかもしれないし。

準備をするにも、私には見当がつかないことが割りとあることに気付く(遅い)。

置く机などがないなら、カードは壁などに貼る。
でも机があったらカードを立てるものもあったほうがいいかなぁ・・・と。

あれこれ思いを巡らせていたのだが。


結局無難な線で、どちらであっても大丈夫なようにカード立ても作ることにした。



こういうことに触れると、知らないことが沢山あると思う。

それほど気にしなくて良さそうなことでも、
そういうことのほうが、かえって裏方で万事準備を怠らない気遣いがある。



昔、ペルシャ絨毯を売っていた頃、
オーナーのイラン人が手際よく準備を進めるのをぼうっと見ていた。

彼らにとってはしょっちゅうだし、毎日だし、実家もそういう家業だし、
普通のことなのだろうけれど。
でも感心する。
笑い合いながら、話しながら、次々に『売り場』は出来上がっていくのだ。

展示する場所がだだっ広くても、とても狭いスペースでも、自分のものにしてしまう。
石畳の上、コンクリートの上、タイルの上・・・

あっという間にそこだけ時代を超えた文化の場になるのが、毎回見ていて見事でならなかった。


冬季、車で旅売りをした時、夜になってオーナーのイラン人が車から降りた時がある。

どうかしたのかと訊ねると、彼は『あなたと車で眠るわけにいかない』と答えた(イスラムだから普通)。
『外で寝るつもりか?』と驚いて聞くと、彼は絨毯を2枚荷台から下ろして笑っていた。
私は慌てて、自分が外で寝るからあなたは車で寝てほしい、と言った。
私の車じゃないし、オーナーが外で寝るなんて、と私は思ったからだ。

すると彼はそれを止めて、『あなたは女性だからそこにいなさい。』と
車の脇に絨毯(売り物)を敷いて、そこに寝転がってからもう1枚の柔らかい絨毯をかけた。
なんだか申し訳ない気持ちになって、寒くないかと訊ねると、
『絨毯売りはね、絨毯があればどこでも眠れるんだよ。これは私の家。』と彼は答えた。


その夜は寒くて、私は毛の深い絨毯をあてがってもらって大丈夫だったけれど、
外で眠っている人間が心配で寝るに寝れなかったのを覚えている。

それでも窓の外をのぞくと、彼はぐっすり絨毯の中で眠っていた。





話しが脱線した。

どこにいても、自分の誇りになるような作品と一緒だと自分の場所になる。
そんな人のことを今更思い出す。
もっとあの時身を入れて学んでおけばよかった、なんて思いながら。


自分がそこに居る。

自分の人生を使う相手と一緒に居る。
日々の糧になる、生活の動力になる、自分もそこに生きる。

備品一つでも、自分の生活の一部が混ざっている。



これから先は知ることが沢山ありそうだ。




cardstand2.jpg





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