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真夏にて

.11 2012 革の部屋 Leather comment(2) trackback(-)
pencase1.jpg




暑いから、暑いから、と何かにつけてこの言葉が出る。
そしてこの言葉を言う度に、様々な事が遠のいていく(手がつかないから)。

私は暑さに弱いから仕方ない。
とも思うけれど、それを言ったら一年の1/3くらいは生産的ではない日々を容認することになる。
そんなで良いのか?と自問自答してみれば、それもイヤ・・・となる。
困ったものだ。



でも人様絡みとなると、ちょっと事情が変わってくるもので。


こんな夏場に弱い私でも、誰かが待っていてくれると思えば、
これが意外なことにせっせと動けるのだ。

そして作れば作るで、制作自体は大好物なものだから、これまた自分にも栄養が行き渡る。
だったらいつでも作ってりゃいいのに・・・と、思ってもぼやいてくれるな。

一応自覚している。





最初の写真のペンケースは、ついこの前に作ったもの。
これはレース編みの作家さんが、カギばりを入れるために作った。

柔らかい牛革で、非常に味のある雰囲気を持つ革だった。


しかし、何となくパステルカラーのイメージが強い、春色の彼女に、
この革はいかがなものか~?と少し気になったのだが。
でも彼女は、「こういうものが良いです」と初めに言ってくれたので、
この雰囲気でペンケースを作ることに。


彼女のカギばりたちが、この野性味の強いペンケースに収まってくれるよう、願う。






bottle-case1.jpg



これは、ちょっとしたハプニングから生まれたボトル・ケース。


もう二週間ほど前の話なのだが、私がお世話になっている場所で、
さらにお世話になっている、あるおじさんが事故にあった。
元気でちゃきちゃきの初老のおじさんだっただけに、担架で運ばれる姿はとても痛々しかった。

そして二週間の日々が流れ、『もう会えないのでは・・・』と悲しくなり始めた頃、
彼は戻ってきたのだ。
まだ全快とまではいかないけれど、気合で。

と、こんなことがあり、私はこのおじさんの復活祝いにお酒を買ったのだ。

が。

ここで私はお酒を渡す寸前、瓶をうっかり落として割ってしまった。
おじさんは『いいよ、いいよ。気持ちで充分だよ』と笑ってくれたが、いや、申し訳ない。


ここでこのボトルケースに繋がる。

私はもう一度、お酒を持っていくことにして、そして次は絶対割らないように、
分厚い革で入れ物を作ってしまおう、と考えた。
最初のお酒は、美しい紙の筒に入っていたのだ。・・・紙の筒が悪いのではないが。


おかげで二度目は無事に(普通だろうけど)お祝いのお酒が届けられた。
という、小話付きのボトル・ケース。





pencase2b.jpg



このペンケースは友達の銅板作家さんが持ち主になる。
実は今日、作りたてだ。 まだ送っていないから、手元にある。

彼女のバッグでボールペンとシャーペンが迷子にならないようにしたい・・・と
こうした話が出て、これを作ることに。

いっぱい入らなくて良い、2本持ち歩ければ良い、ということで、
小さな端革たちにはうってつけのペンケースだった。
制作対象が小さければ小さいほど、端革は選びたい放題だ。


そしてとてもきれいな艶のあるチョコ色革が選ばれた。
ほどよく傷や穴があり、良い形に仕上がったと思う。
この革自体、ペンケース分くらいしか取れないサイズだったのだ。

丁度良い出会いだったと思う。






redbag1.jpg



さて、この・・・何と表現すべきか、つやっつやのビビットな革。と、



belt-skirt1b.jpg



こちらの焦げ茶色の革は、不思議なご縁で受け取った革だ。


私が去年一度お会いした、
ガラス作家さんのご主人から、この間連絡があったことから始まる。


しばらくぶりだったので、どんな御用だろう?と思ったら。

彼の広い人脈からなることで、ある靴作家さんの話がきっかけだった。
その靴作家さんは最近亡くなったという。
それで彼は、靴作家さんの遺品のうち、革を数枚引き取ってきたと。

しかし彼の引き取ってきた革は、ほぼ半裁。大きいのだ。

その革たちをどうしたものか・・・と考えた時、
有難くも(不思議なことに)、彼は一度会っただけの私を思い出してくれた。

そして私に革を委ねてくれた。 と、いう話。


大きいトートバッグに作った、赤い革。
これはさすがに悩んだ。 

というのも、有難く受け取ったわりには、私の家はこうした革のための道具がない。
コバを磨くにしろ、裏を貼るにしろ、何かにつけて専用のものがないのだ。
とりあえず試しに作ってみたのだけれど、如何せん、納得いかない。

この革用に、この先ちょっと必要なものを見繕ってあげよう・・と検討中。


もう一つの写真のものは、スカート。
焦げ茶色の革のほうは、何度か使ったことがあるタイプの革で、これは問題なかった。

でも半裁サイズで使うことに慣れていない私なので、
一先ず、端っこから使うことにした。 少し慎重なのだ。
端っこを切り、何が一番無駄なく使えそうかと見つめて、
ああ、そうだ。スカート出来るかも、と。

穏やかなシボのある柔らかな革だから、ワイルド過ぎないスカートに出来上がった。


靴作家さんが天国から見ていたら、どう思うだろう・・・と
多少気がかりでもある、私の制作だけれど。精一杯、大事に使います。 

・・・一つ一つに一生懸命、丁寧であろうと心から思う。






こんな具合で、いろいろな理由と人様が関わってくることにより、
この夏場の制作事情が随分、スムーズになっていると感じる。


誰かのために作る、と言うよりも、
もとはと言えば、私がただただ作りたい(でも暑くて作る気にならない)気持ちが、
他の人たちにも手伝ってもらえて制作に促されているような気がする。

いろんなきっかけで、
いろんな出会いで。



今年の夏はこうした巡りに導かれて、作れている。

有難いなぁ。


本当に、いつも救われているなぁとしみじみ感じる。







d0810.jpg









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comment

ea
bulles-en-cielさん

バッグ、かわいいと思ってもらえて嬉しいです。
赤い革も、あの緑色の革も、他の焦げ茶の革も、この先どんなふうな形に変わっていくのか、自分でも楽しみです。
でも赤と緑は、もう少し道具を用意して制作に臨む方がいいなと感じました。『革』と一口に言っても、道具も扱い方もそれぞれにあったものがありますね。
本当に良い機会を与えて下さって、心から感謝しています。

実際に会った回数・・・たしかに現在は情報が多く得られる分、会った以上に知ることも出来ます。便利な世ですねぇ。
しかしそうとは言え、思い出して頂けたことって嬉しいものですよ~
本当にありがとうございました。 
奥様にもどうぞ、よろしくお伝え下さい。いずれ赤いバッグ他と一緒にお会いする時が来ますように、心から願っています。

2012.08.14 19:02
bulles-en-ciel
バッグの写真を見た瞬間、まゆこが「これかわいい」と言いました。

革のスカートも、発想がさすがですね。Eaさんに使ってもらって、彼も喜んでいるに違いありません。まだまだ、どんなものが生まれてくるのか、楽しみです。

人間関係において、実際に会った回数は、それほど重要ではないような気がします。実際に会ったのは1度だけでも、いまはソーシャルメディアツールの発展もあり、会わなくても会っている以上に相手を知ることができる場合もありますし。
2012.08.14 00:42

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