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エコロジーと命

.01 2009 一人芝居の部屋 comment(0) trackback(0)



『ヘンプはエコロジーだ』という人が多い。
エコロジーであることがどうとか、そういうのではないのだが・・・

ヘンプの複雑な細かい編み方は私には難し過ぎる。
初心者の基本でしか編むなんて出来ない。
革のプレートと巻貝、石、麦の茎に助けてもらってヘンプの素朴なアクセサリーが出来た。

今日、ヘンプを使ったのは理由がある。
ヘンプの技術についてではなくて。


深く考えさせられることがあった。
朝、あるサイトを見て、1時間パソコンの前で立っていた。

そのサイトは動物愛護関連のサイトだった。


内容は、ご覧になった方もいるかもしれないが、隠すことのない写真やドキュメンタリー映像による、畜産動物の一生や毛皮目的の動物に何がされているかの実態だった。

他にももっと細かく、調査された海外・国内の動物への扱いなどが載っていた。
どういうことがあるか。
私はある程度は見たこともあるし、知ってもいた。
自分が革を使う仕事をしていることを、一行一行の文章を読むたびに重ねて考えていた。


そのサイトにベジタリアンのレシピメニューも載っていた。
「1週間に肉を食べない日を1回2回は作りましょう」という見出しだったと思う。
卵も乳製品も抜きの献立がずらりと並んでいるのを見て、この人たちの伝えたいことが本当に必死なんだと感じた。
徹底したサイトの作り方で、伝達情報を歪曲されることのないようにしているから。


私はある人との会話を思い出していた。
その人はイギリス人で、日常会話よりもう少し、日本語を話す。
その人は私との会話で『革』を非常に嫌がっていた。
ベジタリアンで動物園も大嫌いだという。そしてタコ焼は好きだが、タコは抜いてもらっていると話していた。
それがタコ焼きではないということは私がその時伝えておいた。
そこではなくて、なぜタコも食べないかと訊くと。
タコは賢いし美しい素晴らしい生き物だから、と答えた。

その人は私の作るものが良い、と褒めてくれた。
それで、不思議なことを言った。『鹿の革だけ、鹿の革で作ったものだけ、良い』

理由は『鹿はワイルドでしょう?だから。ファームに鹿はいないですね。』

タコもワイルドだよ、と私は思ったが黙っていた。
タコは漁師さんと知恵比べするんだから、ファームじゃないじゃんか、と。


この時の会話を思い出していた。

イギリス人の人が伝えたかったのは今朝見たサイトの話しと全く同じなのだ。
私が考えたのは一つのことだった。
それはとても難しいことなのかもしれないと思った。

革をとる、ということはまず動物を死なせる。
でも野生の動物への罠の残酷さだけではなく、畜産として飼育されている狂った実態をみて、うなった。

散々な飼育をされて限界ギリギリのストレスの生涯が終わるときは使われる時だ。
そうして需要を満たし、売り上げと飽食の要求によって、よって・・・
『命』もへったくれもない。
私もその畜産動物の皮を「革」にしたものを使っているのだろう。
そして全ての畜産動物が『革』にはなるわけもない。
鹿だから牛だからタコだから、という区別の話しじゃなくなっていた。

野菜ならいいのかという思いがなくなった訳じゃない。
私は野菜だろうが動物だろうが死なせることに変わりはないと思う。
じゃあ、動物を殺して食べるんですか?と聞かれたら。
品種改良して大量生産しているのが野菜なら笑顔も心から出せるんですか?と聞きたい。


結局、生命倫理を無残なものにした過度な商業成長を間違いと認識しながら、そこに加わらない意志を生活に求めるのが、答えになるのだろうかと自分に答えを出した。
それは人によってベジタリアンでいることで、人によって自分の手で狩り(釣りもそう)をするとかになり、人によって「ここなら大丈夫なんじゃない?」と思う個人牧場や考え方の良い肉屋さんを頼ることになるのだろう。


ヘンプ。
エコロジー。

ヘンプもまた植物であり、栽培されて刈り取られるのだ。
刈り取るということは、死んでもらうということだ。

何もかも大真面目に考えている、と感じる方もいるだろう。

でも、こうして生かされている体が私達なんだ。

そう思うと、私はヘンプだけで作る気にはなれなかった。
革のパーツは鮫。

誰かの食卓にのぼった鮫の、革だ。
どんな死に方をしたかわからない。でも私の手に渡ったんだから、使う。
良い形で続いて下さいと願いながら使った。

今迄より、何か強い苦味を飲み込んだ想いで。



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